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麻布大、教員向け「理科実験技術研修会」8・10・11月

 麻布大学は2023年8月10日、10月24日、11月13日に、麻布大学教員による高校教諭対象の「理科実験技術研修会」を開催する。参加費無料。事前申込制。先着順。Webサイトより申し込む。

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理科実験技術研修会 案内チラシ
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 麻布大学は2023年8月10日、10月24日、11月13日に、麻布大学教員による高校教諭対象の「理科実験技術研修会」を開催する。参加費無料。事前申込制。先着順。Webサイトより申し込む。

 「理科実験技術研修会」は、2013年に始まり2023年で10年目を迎える。実習を通して、高校理科の授業で活用し得る技術を紹介。また、参加者から高校の教育現場におけるニーズをヒアリングすることで、今後の研修会の資料として生かしつつ、高校の授業に還元できるコンテンツとなることを目指しているという。

 8月10日は、顕微鏡標本作製シリーズ 9「胃・小腸」。動物組織の未染色標本を各自で染色し、顕微鏡観察する。組織学的な知識の補強はもちろん、形態学的なアプローチから機能的な理解につながるという。各自で染色した標本は持ち帰ることができ、毎回参加することで高校の生物教科書に出てくるおもな器官を中心に、さまざまな器官の組織標本を揃えることができる。担当は、生命・環境科学部 病理学研究室の髙梨正勝准教授と小山雄一助教、獣医学部 解剖学第一研究室の市原伸恒准教授。

 10月24日は、「ゲノムDNAの抽出からPCRまで」で、DNAの基本的技術を実体験するための授業を考える。DNA(遺伝子)の抽出と精製、および代表的なDNAの解析技術(PCR)の実習となる。ブロッコリー のゲノムDNAを抽出・精製し、それを用いてブロッコリーの遺伝子をPCRで増幅し、その結果を電気泳動で確認する。また、待ち時間にはインターネットを利用したPCのプライマー設計のやり方を紹介。実習の後半では、高校生が文系理系に関係なく遺伝子に興味をもつための工夫について、参加した先生たちとディスカッションを行う予定。担当は、生命・環境科学部 生化学研究室の村山洋准教授。

 11月13日は、「口腔粘膜からのDNA抽出とPTC味覚試験を用いたヒトの遺伝的多様性」。口腔粘膜細胞からDNAを抽出し、観察する。なお、DNAは持ち帰ることができる。また、PTC試験紙を用いた検査を体験し、同じ試験を行った150人程度の学生のデータと比較し、ハーディワインベルグの平衡など集団遺伝学の基礎的な解析方法を学習する。担当は、獣医学部 動物工学研究室の田中和明教授。

 参加費無料。事前申込制で先着順。申込みは、Webサイトより行う。

◆理科実験技術研修会
■顕微鏡標本作製シリーズ 9「胃・小腸」
開催日:2023年8月10日(木)10:00~16:00
■ゲノムDNAの抽出からPCRまで ーDNAの基本的技術を実体験するための授業を考える
開催日:2023年10月24日(火)10:30~16:00
■「口腔粘膜からのDNA抽出とPTC味覚試験を用いたヒトの遺伝的多様性」
開催日:2023年11月13日(月)10:30~15:00
参加費:無料 ※事前申込制、先着順
申込方法:Webサイトより申し込む
※当日は白衣または汚れても良い服装で参加する
※昼食は学食(カフェテリアさくら)が利用可能
※来校する際は公共交通機関を利用する

《いろは》

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