STEAM教育に役立つ情報発信サイト「STEAM LEARN」を運営するLycoRicoは2023年4月28日、「STEAM教育に関するアンケート調査」の結果を公表した。STEAM教育の内容を「知らない・詳しく知らない」と回答した保護者が73％にのぼったが、説明を読んだ後は、90％が「STEAM教育は子供の将来に必要」と答えた。
「STEAM教育に関するアンケート調査」は2023年1月23日～2月6日、3歳～15歳の子供と同居する男女100人を対象にオンラインで実施した。
STEAM教育とは、Science（科学）、Technology（技術）、Engineering（工学）、Art（芸術）、Mathematics（数学）の5領域を重視して盛り込んだ教育方針。アメリカをはじめ、世界各国で積極的に取り組まれており、日本では2017年から2018年にかけてSTEAM教育を取り入れた学習指導要領に改訂されている。
調査結果によると、「現在の日本の教育に対する不安はあるか」との問いに16％が「非常にある」、70％が「ある」と回答した。新学習指導要領によって学校教育が大きく変わったことについては、「詳しく知っている」2%、「知っている」32％、「聞いたことはあるが、詳しくは知らない」53％、「知らない」13％と、全体の半分以上が内容をよく知らないことがわかった。
「STEAM教育を知っているか」という質問では、「知っていて子供の教育に取り入れている」6％、「知っているが実践はしていない」21％、「聞いたことがある」44％、「知らない」29％。STEAM教育の内容については、「詳しく知らない・知らない」が73％を占めた。
STEAM教育の説明を示し、読んでもらった後、現時点での興味を尋ねたところ、「非常に興味がある」19％、「興味がある」64％と、全体の83％が興味関心を示した。説明を読んでもらった後、「STEAM教育は子供の将来に必要な教育だと思うか」と質問した結果では、「非常に思う」31％、「思う」59％と、STEAM教育に共感できるという人が90％にのぼった。
また、「STEAM教育の教材があれば使ってみたいと思うか」という質問では、「非常に思う」15％、「思う」69％と、全体の84％が子供にSTEAM教育を取り入れたい考えを示した。
