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東京都統一体力テスト、コロナ前と比べ体力低下

 東京都教育委員会は2023年2月16日、2022年度東京都統一体力テストの結果を公表した。小中高校生の男女共に、2019年度と比較して体力合計点の低下がみられた。

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令和4年度 東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査結果について:結果の概要
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 東京都教育委員会は2023年2月16日、2022年度東京都統一体力テストの結果を公表した。小中高校生の男女共に、2019年度と比較して体力合計点の低下がみられた。

 「東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査(東京都統一体力テスト)」は2022年6月、東京都内の公立学校(小学校・中学校・中等教育学校・高等学校・特別支援学校)計2,184校の児童生徒94万1,379人を対象に実施した。調査内容は、児童生徒に対する体力・運動能力調査と、生活・運動習慣等の実態に関する質問紙調査、学校に対する質問紙調査。

 調査対象から小5・中2・高2を抽出し、体力合計点をみていくと、中2男子のみ前回調査の2021年度よりも微増したものの、コロナ前の2019年度と比較すると小5男女・中2男女・高2男女共に低下。1日平均60分以上、1週間の総運動時間が420分以上の運動習慣がある児童生徒は、小5男女・中2男女・高2男女共に2019年度の水準に至っていなかった。

 運動やスポーツとの関わり方、「する」「みる」「支える」「知る」のそれぞれに対し、「好き」「やや好き」(複数回答可)と回答した児童生徒の割合は、学年が進行するにつれて減少する傾向がみられた。体力合計点(平均値)は、「する」が「好き」「やや好き」と回答した児童生徒がもっとも高い傾向にある。また、関わり方のそれぞれについて、「好き」「やや好き」と回答した生徒は、「嫌い」「やや嫌い」と回答した生徒と比較し、卒業後に運動やスポーツの時間をもちたいと思う割合が高い傾向にあることがわかった。

 これらの調査結果から、東京都教育委員会では、生涯にわたって運動やスポーツに関わる資質・能力、および体力・運動能力の向上のため、運動やスポーツとの多様な関わり方「する」「みる」「支える」「知る」が好きな子供の割合を増加させることが必要だとした。なお、東京都統一体力テストの報告書については、2月24日午後5時に東京都教育委員会Webサイトに掲載される。


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《木村 薫》

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