文部科学省は、在外教育施設プレ派遣教師(プレ派遣教師)を2022年11月30日まで募集している。派遣先は海外の日本人学校で、募集人員は若干名。派遣期間は原則として2年間だが、延長を希望する場合は評価等に応じて2年を限度として1年ごとの延長が可能。
文部科学省は、在外教育施設のさらなる充実を図るため、在外教育施設プレ派遣教師を公募。職務は、海外に設置されている日本人学校に教諭職として派遣され、児童生徒の教育をつかさどる。日本人学校は、通常、小学部および中学部の併設であるので、必要に応じ小学部および中学部を担当することとする。
資格として、派遣される年度の前年度の3月31日までに、小学校教諭普通免許状または中学校教諭普通免許状を取得している者であること。原則として、国内における小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校の前期課程もしくは特別支援学校の小学部、中学部の講師等としての勤務経験または民間教育機関における義務教育段階の児童生徒に対する集団指導経験が概ね1年以上あること。さらに、応募時の年齢が概ね29歳以下で、心身ともに健康であり、長期間の海外生活に耐えることができる者としている。
募集人員は若干名。派遣期間は原則として2年間だが、延長を希望する場合には、評価等に応じて2年を限度として1年ごとの延長が可能。派遣される日本人学校が所在する国の事情によっては、ビザや所得税の課税状況等を鑑み、あらかじめ派遣期間の上限が定められている場合がある。
プレ派遣教師は、文部科学大臣の委嘱を受けて日本人学校における学校運営委員会のもとに所属する職員として処遇される。在外教育施設教員派遣規則に定める派遣教師に準じて、文部科学省の定めるところにより、在勤手当、赴任・帰国旅費(本人)を支給する。在勤手当については、外務公務員の支給水準(外務省法令基準)を参考に、各派遣教師の派遣先・派遣職種・教職経験年数等に基づき決定される。
応募は、Webサイトに記載されている様式をダウンロードし、必要事項を入力し、電子メールにて文部科学省総合教育政策局国際教育課在外教育施設教職員派遣係まで提出する。提出期限は11月30日午前10時。選考調査票による書類選考、小論文の第1次選考に合格すると、第2次選考の面接を実施する。第2次選考は12月上旬を予定。
合格者は2023年度に在外教育施設に派遣されるものとする。内定通知は12月を予定している。不合格者には、2023年2月に通知予定。プレ派遣教師として内定または登録した後に、派遣先等を理由に辞退することはできない。なお、プレ派遣教師は、原則単身で派遣される。同伴する家族がいる場合であっても、国庫補助の対象となる範囲はプレ派遣教師本人のみとなっている。
また、在外教育施設への派遣期間中は、派遣教師等の相互扶助を基礎に、福利厚生の観点から、プレ派遣教師本人の加入を原則としている「在外教育施設 派遣教師医療補償制度」がある。詳細については、海外子女教育振興財団のWebサイトで確認できる。