東京都教育委員会は2022年10月12日、幼稚園や保育所等のバス送迎にあたっての安全管理に関する緊急点検の結果を公表した。登園時の子供降車時にバス内の見回りを行っていない施設や、登園していない子供について保護者に連絡をしていない施設が複数あることがわかった。
調査は、東京都内の保育所等（5,843施設）、幼稚園（862施設）、認定こども園（167施設）、特別支援学校幼稚部（10施設）に対して、2022年9月9日～9月27日に実施した。保育所等の94.8％、それ以外の施設は100％の回答が得られた。
バスによる通園を行っている施設数は、保育所等123施設、幼稚園427施設、認定こども園67施設、特別支援学校幼稚部4施設。登園時の子供の降車時にバス内の見回りを行っているかについては、保育所等3施設、幼稚園1施設が「行わないことがある」、保育園等の1施設が「行わないことが多い」と回答している。
連絡がなく登園していない子供について保護者へ確認を取っているかを尋ねると、「行わないことがある」「行わないことが多い」と回答した施設数は、保育所等6施設、幼稚園28施設、認定こども園7施設となっている。
子供の出欠状況について職員間の情報共有については、幼稚園14施設、認定こども園2施設が「行わないことがある」と回答している。
バス内にセンサーを付ける等、車内に子供が残っていないか、見落としがないようなシステム等を導入している施設数は、保育所等5施設、幼稚園9施設、認定こども園3施設。ほとんどの施設で導入されていないことが明らかになった。
東京都教育委員会では、今回の緊急点検結果の詳細を確認し、通園バスを含めた施設内の安全を確保するための講習会を施設管理者向けに実施する等、保護者が子供を安心して預けられる環境づくりの支援を行っていくとしている。調査結果については、Webサイトで確認できる。
