アバロンテクノロジーズは、2022年度から必修化された高等学校「情報l」に対応したプログラミング授業のサポート教材「理解ちゃんと学ぶ情報l」のサービス提供を開始した。学校環境にあわせて選べるクラウド版と校内サーバーインストール版を用意。教師の負担を軽減する。
小中学校でのプログラミング教育の必修化に続き、2022年度から高等学校での情報科「情報l」が必修化され、小学校から高校までプログラミング教育が進められている。これからの世代を担う児童生徒たちは予測のできない変化・変異を前向きに受け止め、主体的に向き合わなければならず、将来どのような職業に就くとしても、ICT・コンピュータを正しく理解し主体的に活用する能力が必須になる。
新学習指導要領によるプログラミング教育の必修科が進められる一方、実際の教育現場では情報科目を担当する教職者やICTの環境を整備する技術担当者が著しく不足しており、課題が山積しているという。今回、アバロンテクノロジーズは、先生の指導をサポートし、生徒の積極的な取組みを促し、学校現場の負荷を軽減するプログラミング教育サービス「理解ちゃんと学ぶ情報l」の提供を開始した。
「理解ちゃんと学ぶ情報l」は、文部科学省による高等学校情報科「情報l」教員研修用教材(本編)の内容に基づいて作成された教材。プログラミング言語の使い方を学ぶだけではなく、問題発見や解決に向けて情報技術を使えるよう、アルゴリズムやモデル化・シミュレーションの理解と、実践に注力した「問題解決のためのプログラミング」を学ぶツールとして構成されている。
「情報l」で求められるレベルの高いプログラミング教育を個人のレベル・特性を考慮しながら進められるよう、ナビキャラクターの「理解(Re:カイ)ちゃん」が登場し、チャプターごとに動画内でプログラミングのポイントを時に厳しく最後には優しく解説してくれる。
使用するプログラミング言語はPythonを採用。言語やデータベースを含め、プログラミング環境をすべてオンラインで提供するため、備え付けのエディターにコードを入力するだけですぐに実行可能。生徒同士や教師とのコミュニケーションを促進するチャット機能を装備し、内容に不明点・疑問点がある場合は、アバロンテクノロジーズエンジニアにメールで質問をすることが可能。先生、生徒共に初歩的なミスによるつまづきを無くし、モチベーションを高める。
教材は群馬大学教育共同教育学部の小熊良一先生が監修。「第1章 Pythonの基本プログラミング」「第2章 アルゴリズムを理解しよう」「第3章 モデル化とシミュレーション」と、段階的にレベルアップできる充実したカリキュラムで構成しており、各チャプターの学習内容はWebサイトに掲載。購入や問合せについてもWebサイトで受け付ける。