内閣改造で新たに文部科学大臣に就任した永岡桂子氏は2022年8月10日、就任記者会見に臨み、「文部科学省が担当する教育、科学技術・学術、スポーツ、文化・芸術、それぞれの分野の課題に向きあって、文部科学行政を進めていく」と抱負を述べた。
永岡氏は、これまでに、農林水産大臣政務官、厚生労働副大臣、文部科学副大臣等を歴任。地球温暖化対策や子育て支援、福祉や消費者問題の分野で実績を残し、特に子育て支援を得意分野としている。
会見では、教育に関連する政策課題として、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実や、教師等の指導・研修体制の充実と働き方改革の推進、休日の部活動の地域移行の推進等をあげ、「まずは現状の課題をしっかり把握しなければならない」とした。
学校の校則を取り巻く問題については、「校則は、社会の常識や時代の変化に応じて絶えず積極的に見直していくことが重要」「校則が児童・生徒のより良い成長のための行動の指針として機能するように、校則の意義を見直すことの必要性の周知徹底に努める」と述べた。
また、2023年4月に発足予定のこども家庭庁との連携について、「文部科学省としては、良き相談相手ができた」とし、内閣官房のこども家庭庁準備室ではすでに未就学児の育ちに関する指針や子供の居場所づくりに関する指針の策定を協働で進めていると述べた。