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東京都、小学校の英語・体育「特別非常勤講師」募集

 東京都教育委員会は2022年6月13日、小学校の外国語活動(英語)や体育の授業において、教員免許を要しない「特別非常勤講師」として授業の一部を受け持つ候補者の募集を発表した。指導力養成講座を受講した修了者を名簿に登載。候補者として区市町村教育委員会に紹介する。

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都内公立小学校で外国語活動(英語)の授業を行う「特別非常勤講師」募集
  • 都内公立小学校で外国語活動(英語)の授業を行う「特別非常勤講師」募集
  • 都内公立小学校で体育の授業を行う「特別非常勤講師」募集
  • 2022年度における「特別非常勤講師」としての活動に係る大まかな流れ
 東京都教育委員会は2022年6月13日、小学校の外国語活動(英語)や体育の授業において、教員免許を要しない「特別非常勤講師」として授業の一部を受け持つ候補者の募集を発表した。指導力養成講座を受講した修了者を名簿に登載。候補者として区市町村教育委員会に紹介する。

 東京都教育委員会では、英語を学び日ごろの仕事で活用している人や、スポーツの分野で優れた実績や指導力を有する人との触れあいを通じて、児童の学びがさらに充実するよう、小学校の外国語活動(英語)や体育の授業を行う「特別非常勤講師」を募集する。

 特別非常勤講師の対象となるのは、意欲があり、教員免許を有しない人。指導力養成講座の応募資格には、外国語活動と体育それぞれに要件がある。教員免許(小学校、中学・高校)を有している人は応募できない。外国語活動では都内公立小学校3・4年生、体育では都内公立小学校1~6年生に向けて授業の一部を担当。原則として、単独で授業を行う。

 授業を行うためのレベルを確保するため、東京都が実施する「特別非常勤講師としての活用に向けた指導力養成講座」を受講。修了者を名簿登載し、「単独で授業を行ってもらえる講師」を探している区市町村に紹介する。区市町村へ紹介後は、区市町村において面接等を実施し、合格した場合は区市町村で臨時的な採用(任用)となる。

 時給(換算)は1,700円程度~4,000円程度の範囲で、区市町村ごと異なる。授業以外にも事前打合せ、授業前の準備、授業後の評価、事後打合せの時間で拘束がある。いずれの時間も原則として報酬が支給される。

 指導力養成講座の受講料や教材費は無料(交通費等は自己負担)。講座の定員は、外国語活動(英語)が120人、体育が50人。教員養成に実績がある大学の教員が作成した「オンライン講座」と、教員の直接指導による「集合講座」を受講することで、2022年度だけでなく、それ以降も仕事に役立つスキルを無料で学ぶことができるという。

 なお、受講生の募集にあたっては、講座の内容や定員を踏まえ、書類選考を行う。講座の受講を終えた全員に対して、区市町村への特別非常勤講師の候補者としての紹介を約束するものではなく、区市町村での特別非常勤講師としての採用(任用)や一定の収入を保証するものでもない。

 応募は、申込書等の必要書類を東京都教育庁人事部職員課任用担当「社会の力活用事業担当者」宛てに郵送または持参で提出する。申込締切は、第1弾が6月30日(必着)、第2弾が7月15日(必着)。どちらに応募しても構わないが、早期に受講生としての認定有無を知らせる観点から、可能な限り第1弾に間にあうよう応募してほしいとしている。詳細は、東京都教育委員会Webサイトから確認できる。

《奥山直美》

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