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学校HP、セキュリティ対策の「SSL化」6割超が非対応

 全国の私立学校2,350校のWebサイト検証で、6割超もの学校が有効なセキュリティ対策の一部であるSSLに対応していないことが、PLANEd(プランド)が2022年6月7日に公表した調査結果から明らかとなった。

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SSL非対応によるデメリット
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  • アクセス解析ツールの移行
 全国の私立学校2,350校のWebサイト検証で、6割超もの学校が有効なセキュリティ対策の一部であるSSLに対応していないことが、PLANEd(プランド)が2022年6月7日に公表した調査結果から明らかとなった。

 昨今、世界でも話題になっているマルウェアEmotetの感染拡大が国内でも広がる等、サイバー攻撃の被害は日々深刻さを増している。教育現場も例外ではなく、多くの個人情報を取り扱う学校は標的にもなりやすく、2020年に教育ネットワーク情報セキュリティ推進委員会が発表したデータによると、学校・教育機関における個人情報漏洩事故の発生人数は11万4,232人、そのうち9万5,000人がシステムサーバー管理が原因だった。

 あらゆる学校の「負」を解消し、"学校の明日を強くする"をミッションとして掲げるPLANEdは5月9日、私立学校2,350校を対象に「SSL化及びGA4」に関するWebサイト検証を実施。

 その結果、6割超もの学校が、有効なセキュリティ対策の一部であるSSL化に対応をしていない(常時SSL非対応含む)実態が明らかとなった。加えて、「Googleアナリティクス4」への移行未実施の学校が1,339校あり、約6割の学校が、今後自校のWebサイトへのアクセス数等が分析できなくなることが判明した。

 2019年10月にGoogleは「SSL化されていないページを表示しない」と発表。今後SSL化されていない多くの学校のホームページが閲覧できなくなり、さらに通信が暗号化されていないため個人情報漏洩等のリスクにも脅かされることが想定される。

 また、2022年3月にはアクセス解析ツール「Universal Analytics(UA)」の計測終了を発表。無償版は2023年7月1日で終了となり、継続してアクセス解析を行いたい場合には、新バージョンの「Googleアナリティクス4(通称GA4)」への移行手続きが急務となっている。このまま手続きを行わなければ、サイト訪問数の確認や、過去データを遡っての参照ができなくなってしまう。

 このような実態からPLANEdでは、SSL化と新解析ツールへの移行を支援するため、「SSL化設定代行プラン」「GA4設定代行プラン」を発表。いずれも期間限定のキャンペーン価格で提供する。

 「SSL化設定代行プラン」は、SSL証明書取得代行・サーバー設置・SSL反映確認を含め、1万6,500円(税込)。SSL証明書の取得費用実費は除く。「GA4設定代行プラン」は、GA4アカウント(プロパティ)の作成・HPへコード設置・データ取得検証・HPのGoogle Analytics用コード調査を含め、4万9,500円(税込)。詳細はPLANEd担当者まで。

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《川端珠紀》

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