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【EDIX2022】教育ICTは教務・校務のスムーズな運営にシフト、個別最適な学びにも期待

 GIGAスクール構想で小中学校への1人1台端末の環境が整備されつつある今、教育ICTはいかにスムーズに運営できるかに論点がシフト。子供ひとりひとりに合った学びを通じて学習効果を検証する試みも進んでいる。EDIX2022の注目製品を紹介する。

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【EDIX2022】教育ICTは教務・校務のスムーズな運営にシフト、個別最適な学びにも期待
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 GIGAスクール構想で小中学校への1人1台端末の環境が整備されつつある今、教育ICTはいかにスムーズに運営できるかに論点がシフトした。教員や教育委員会が扱う端末やトラブルに強いネットワーク環境の整備、デジタル教科書の活用などが焦点となっている。また子供ひとりひとりにあった学びを通じて学習効果を検証する試みも進みつつある。以下にEDIX2022の注目製品を紹介する。

教員や教育委員会の業務に
ハイスペックマシン「dynabook V83」



 GIGAスクール構想の前倒しにより小中学校の1人1台端末の整備が進む中、多くの教務や校務を抱える教員や教育委員会の業務には、よりハイスペックなマシンが求められているという。「dynabook V83」は、こうしたニーズを十分に満たす第12世代インテルCPUが搭載され、動画やPowerPointなどを同時に動かしても問題なくスムーズな業務が実現する。980gと軽量で、過酷なテストをクリアした堅牢なマシンは活動量の多い教員にも歓迎されるポイントだろう。

 また「dynaSchool Account Manager」はExcelベースのツールで、新年度の生徒のアカウント管理に便利。Microsoft Teams for Educationによるリモート教育環境もすぐに構築できるという。

フルノシステムズの無線LANアクセスポイントと
管理システムは教員を悩ませない



 児童・生徒・学生の1人1台端末が進めば進むほど、ネットワーク環境が問題になるケースが増加する。40台ものマシンを一斉につなぎ、それが複数クラスにまたがっても安定して接続できるWi-Fi環境は、ICT機器をフル活用したスムーズな授業や校務にとって、もはや必須事項ともいえるだろう。

 フルノシステムズは長年、物流の無線通信技術を培ってきた会社で、中規模から大規模の無線LAN環境を構築しなければならない教育市場に、その技術が生きているという。神奈川県教育委員会では県内144の高等学校に約2,200台のアクセスポイント「ACERA(アセラ)」を配備、無線ネットワーク管理システムの「UNIFAS(ユニファス)」で一元管理している。アクセスポイントの故障率が低いことも好評という。

記憶定着が最大の強み
忘れさせない学習ツール「Monoxer」



 授業や動画による学習を進めても、どうも覚えていない、あるいは学んだことを使いこなせないといった悩みが出てくる場合は多い。特に家庭学習では“学んだことを定着するための方法"がわからないという声を聞く。「Monoxer(モノグサ)」は、この点に着目して記憶定着に特化した学習ツールを開発。児童・生徒が「Monoxer」で問題を解くたびに記憶の状態が分析されて、自分専用の問題集となっていく。

 こうして解けば解くほど記憶でき、難易度や出題頻度の調整、記憶するための学習計画が提案される仕組みだ。管理者である教員は、管理画面から課題を配信、児童・生徒の状況を確認できる。導入した私立中高一貫校では、中学2年生で英検3級の合格率が前年の59%から93%に上昇、高校2年生でも準2級の合格率が34%から80%に向上したという。現在は学習塾中心に展開しているが、今後は学校にも導入が期待される。

画像解析による授業診断と学習履歴の分析で
個別最適な学びを実現する「tomoLinks」



 集団授業をいかに個別最適な学びにつなげるかは、日本の教育界の当面の課題。さまざまなデータが教室内や児童・生徒の行動からは得られるものの、それらを本当に生きた形で利用できているかは、先生方の経験や勘による部分も大きい。コニカミノルタが開発した「tomoLinks(トモリンクス)」は同社の優れた画像解析の技術をベースに、集団授業における児童・生徒の骨格を基盤にした画像と音声データを解析。学習活動を客観的に可視化する。

 たとえば、教員と子供の発話比率や子供の視線、教員の動線、子供の挙手率などの定量データで、ベテランの教員と新人の教員との比較も可能だ。こうした授業診断と成績データなどの学習履歴の分析を進めれば、子供たちひとりひとりに合った学びが提供できるという。

デジタル教科書をフル活用する
ビューア「超教科書」



 GIGAスクールにより児童・生徒1人1台の環境が進み、いよいよデジタル教科書とその利活用の進展が期待されている。教科書発行者である新興出版社啓林館や帝国書院、大修館書店の知見により、BPSがデジタル教科書ビューア「超教科書」を共同開発。小学校新教育課程用のデジタル教科書ビューアとして導入が開始された。この超教科書は、低コストでコンテンツが作成できるオーサリング、そのコンテンツを配信できるクラウド、幅広い端末に対応しているビューアによって構成されている。子供たちは、紙の教科書では難しい、デジタルならではのしおりや暗記ペン、バインダー、学習履歴の保存などの機能を使って学習を進められる。

 学校と家庭におけるICTを活用した学習環境の整備は、学校現場でのスムーズな運営とともに子供たちひとりひとりに合った学びの実現に向かっている。数多くのサービスが存在する今、これらをどのように導入していくか。そしていかに活用して、児童・生徒・学生の将来に役立てるか。今後の教育ICTの進展に期待したい。
《佐久間武》

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