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1人1台端末導入後の実態や課題…共同研究報告書

 パナソニック教育財団とICT CONNECT 21は、2021年度共同研究報告書を作成した。調査研究をもとに1人1台端末が導入された小中学生の情報活用能力、小中学校教員が抱える問題点等を考察している。

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2021年度共同研究報告書「GIGAスクールの施策による1人1台端末に対する認識と教員研修のあり方に関する研究」(表紙)
  • 2021年度共同研究報告書「GIGAスクールの施策による1人1台端末に対する認識と教員研修のあり方に関する研究」(表紙)
  • 2021年度共同研究報告書「GIGAスクールの施策による1人1台端末に対する認識と教員研修のあり方に関する研究」(目次)
 パナソニック教育財団とICT CONNECT 21は、2021年度共同研究報告書「GIGAスクールの施策による1人1台端末に対する認識と教員研修のあり方に関する研究」を作成した。調査研究をもとに1人1台端末が導入された小中学生の情報活用能力、小中学校教員が抱える問題点等を考察している。

 共同研究事業は、パナソニック教育財団とICT CONNECT 21が毎年実施。2021年度のテーマは「GIGAスクールの施策による1人1台端末に対する認識と教員研修のあり方に関する研究」。東京都・神奈川県・福島県(中学生のみ)の小学生278人と中学生161人、全国の小学校教員413人と中学校教員249人を対象に調査を実施し、研究結果を報告書にまとめている。

 小学生・中学生については、1人1台端末導入後の情報活用能力に着目し、特徴や認識を調査。小学生・中学生ともに「必要な情報をインターネットで検索して見つけることができる」等の情報検索に関する項目の認識がもっとも高かった。今後追究すべき内容や小中学生の比較分析等も示している。

 小中学校の教員に対しては、教授・学習観の変化について2020年度に実施した調査と比較しながら、児童生徒1人1台端末導入前後の変化を分析。自由記述をもとに児童生徒1人1台に対して教員が抱える問題点も浮かび上がらせている。

 報告書では、研究結果を受けて7人の研究委員会委員が、それぞれの自治体や学校での実践を踏まえながら、今後の教育や学校現場のあり方等について考察し、文書にまとめている。

 2021年度共同研究報告書「GIGAスクールの施策による1人1台端末に対する認識と教員研修のあり方に関する研究」は、パナソニック教育財団のWebサイトからダウンロードすることができる。
《奥山直美》

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