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【中学受験2022】首都圏146校が「英語入試」実施

 2022年度の首都圏中学入試において、「英語(選択)入試」を実施した学校は146校にのぼることが2022年2月18日、首都圏模試センターが公表した集計結果からわかった。「英語(選択)入試」の志願者数は、前年度の約2,200人からさらに増えると見込まれている。

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 2022年度の首都圏中学入試において、「英語(選択)入試」を実施した学校は146校にのぼることが2022年2月18日、首都圏模試センターが公表した集計結果からわかった。「英語(選択)入試」の志願者数は、前年度の約2,200人からさらに増えると見込まれている。

 首都圏模試センターが2月18日、Webサイト内の「受験情報ブログ」に掲載した「今春2022年入試では146校が『英語(選択)入試』を実施!」によると、2022年度の首都圏中学入試における「英語(選択)入試」の実施校は、前年度より3校多い146校(私立中145校、国立中1校)だった。

 首都圏の中学入試では、一般入試(帰国生入試以外)で「英語(選択)入試」を実施する私立・国立中学校が年々増加。「英語(選択)入試」の志願者数は、前年度の約2,200人からさらに増えると見込まれている。前年度から3校増にとどまっているが、実際には「英語(選択)入試」を新設した学校と、取りやめたケースが相殺されており、導入校が引き続き増加に向かっていることは確かだという。

 このうち、茨城県の江戸川学園取手中学校は、2022年度入試から全回の教科型入試を「英語を含む5教科」で実施した。首都圏模試センターは「おそらく日本初の同校の入試改革が、今後の全国の中学入試に与える影響は少なくないと思われる」と分析している。

 この1~2年の間に新設された「英語(選択)入試」で注目すべき点については、「英語の筆記試験」を実施せず、インタビューや対話形式での面接、グループワークで交わす「英会話」を通して、受験生のリスニングとスピーキングの力(資質)を評価する私立中学校が現れたことだと指摘。また、特別に「英語(選択)入試」は実施していなくても、英検等の資格取得によって得点が加算されるケースもある。

 2019年度入試から慶應義塾湘南藤沢中等部が「英語(選択)入試」を実施し、首都圏で初めて「IB(国際バカロレア)プログラム」の導入をうたう公立中高一貫校としてさいたま市に新設された大宮国際中等教育学校の「適性検査」では開校初年度から英語を出題。これらの動きの影響で、中学入試における「英語入試の増加」は、一層拍車がかかると予想している。

 首都圏模試センターでは、2022年度首都圏中学入試で「英語(選択)入試」を導入した146校を一覧にまとめた資料も公表。入試科目や英語入試の対象者、英検等取得者に対する優遇措置等をまとめている。
《奥山直美》

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