大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の問題が試験時間中に外部流出した疑惑について、文部科学省の末松信介大臣は2022年1月28日、「驚く事案であった」と語り、詳細の解明後、高校・大学関係者や有識者の意見を参考に対応を検討する考えを示した。 2022年度(令和4年度)共通テスト本試験の「地理歴史、公民」では、試験時間中に電子機器類を使用した不正行為が行われた可能性を示唆する事案が発生。関与したと思われる受験生は1月27日、香川県警に出頭している。 1月28日に会見した末松大臣は、「今後、事案の詳細が明らかになっていくと思うが、仮に受験生が試験問題を試験時間中に流出をさせたことが事実であれば、公平公正に行われるべき入試の信頼を著しく損なった行為」と述べた。 大学入試センターが現在、警察当局に情報提供を求めており、文部科学省としても事実関係の把握を優先したいと説明。今回の事案を踏まえ、文部科学省が1月27日付で今後始まる個別入試において不正行為の未然防止に留意するよう各国公私立大学に依頼したことも伝えた。 今後については、「今回の事案が事実と確認され、詳細が解明された後、それに応じた対応について、高校・大学関係者や情報技術に詳しい有識者の意見を十分参考にしながら、しっかりとした検討をいたしてまいりたい」と語った。
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