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学校閉鎖は最終手段であるべき…ユニセフが声明発表

 ユニセフ(国連児童基金)事務局長のヘンリエッタ・フォア氏は2021年12月17日、世界でのオミクロン株の感染拡大を受け、「学校閉鎖は最終手段であるべき」との声明を発表した。

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休校のためソーラー式ラジオを使ってラジオ授業を受ける女の子 (c) UNICEF_UN0495425_Pouget
  • 休校のためソーラー式ラジオを使ってラジオ授業を受ける女の子 (c) UNICEF_UN0495425_Pouget
  • 未就学児向け施設が一時的に閉鎖されたため、自宅を訪れたボランティアに教わりながら学習をすすめる女の子 (c) UNICEF_UN0527763_Satu
 ユニセフ(国連児童基金)事務局長のヘンリエッタ・フォア氏は2021年12月17日、世界でのオミクロン株の感染拡大を受け、「学校閉鎖は最終手段であるべき」との声明を発表した。

 新型コロナウイルスの感染者数が再び世界中で急増し、新たな変異株「オミクロン株」が猛威をふるう中、ヘンリエッタ・フォア氏は感染拡大防止のための学校閉鎖による子供たちへの影響を懸念。学校閉鎖により、学習の機会だけでなく、学校という安全な場所、友人との日常的な交流、保健ケアへのアクセス、1日の中で唯一の栄養ある食事まで喪失し、この世代の子供たちが失った、生涯で得ることができたはずの収入は、合計17兆米ドルにものぼる可能性があるという。

 このことから、全国的な学校閉鎖は可能な限り避けなければならないとし、地域感染が拡大し厳しい公衆衛生対策が必要になった場合にも、「学校は最後に閉鎖され、そして最初に再開される場所」でなければならないと主張。感染症予防対策等、学校を継続するためにできることをすべて行う他、デジタル接続への投資を増やし、子供たちが誰1人取り残されないようにすることも必要と述べている。
《桑田あや》

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