Viscuitとは
読み
ビスケット
表記
Viscuit
分類
ソフトウェア/技術
ひとことで言うと
「子ども向けビジュアルプログラミング言語の1つ。自分で絵を描き、組み合わせ、動かすことができる」
解説
「Viscuit」(ビスケット)は、低年齢児童向けのビジュアル型プログラミング言語だ。お菓子の「ビスケット」の頭文字を、ビジュアル言語(Visual Language)の「V」に置き換えた造語だ。NTTの研究所で、2003年2月に誕生した。
タッチペンでの操作を基本としており、ユーザー自身が絵を描き、その絵に指示を与えることで、自由に動かせる。動き方を決めるのは、「めがね」と呼ばれる2つの丸部分で、左側から右側に変化するようになっている。
たとえば、魚のパーツを描き、画面に複数配置し、メガネで動く指示を作ると、いっせいにすべての魚が動き出す。異なる絵には、異なる動きを与えることができる。複数のめがねを組み合わせて、複雑な模様を描画させたり、めがねの中に複数パーツを入れて、「ぶつかったら○○する」などの動作をプログラミングしたりすることもできる。
「Scratch」のように、アルゴリズム思考の既存プログラミング言語をブロックに置き換えたようなビジュアルプログラミング言語に対し、「ビスケット」はより抽象的に「プログラミング」そのものを扱っている言語となっている。そのため“プログラミング言語”より“ブロック遊び”に近いが、「ピタゴラスイッチ」的な、高度な表現も可能となっている。
関連用語
Scratch
最終更新日:2016年6月2日(リセマム「教育ICT用語」より転載)