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反転授業とは【教育業界 最新用語集】

 「教育業界 最新用語集」では、教育業界で使われているICT用語や受験用語、省庁が進める取組み等を、おもに教育関係者向けに解説する。記事を読んでいるときや、普段の業務でわからない用語があったときに役立てていただきたい。

事例 ICT活用
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 「教育業界 最新用語集」では、教育業界で使われているICT用語や受験用語、省庁が進める取組み等を、おもに教育関係者向けに解説する。記事を読んでいるときや、普段の業務でわからない用語があったときに役立てていただきたい。

反転授業とは


読み


 はんてん じゅぎょう

表記


 Reverse Teaching、Flip Teaching、Flipped Classroomなど

分類


 制度/一般常識

ひとことで言うと


 「自宅でビデオ講義などにより学習し、学校で課題を解くという学習方法」

解説


 従来の授業は、「教室で、講義を行い教科書を読み、帰宅後に自宅で、出された課題を解く」という流れで行われている。これに対し「反転授業」は、「自宅で、教科書を読みビデオ講義などで学習し、登校後に学校で、学習したことをベースに課題を解く。教師がそれをサポートする」という流れで学習を行う。2000年ごろに海外で理論が提唱され、その高い効果で注目を集めるようになった。

 教師側は、講義そのものに時間をとられないため、きめ細かな指導が可能になる。一方、学習者側は、講義時間にしばられず、自身のペースで学習を進めやすい。しかし、「ビデオ講義などによる自宅学習」ということが前提のため、これまでは実現が難しかった。

 2010年以降、講義の動画が徐々に蓄積されたこと、YouTubeなどの視聴環境が十分に普及したことなどから、日本でもさまざまな試みが行われるようになった。また本格的なオンライン講義システム「MOOC」の普及も、反転授業の普及を後押ししている。

 一方で、各家庭に学習環境が必要となるため、デジタル格差(デジタルディバイド)や保護者の理解による格差が生じる可能性も指摘されている。

関連用語


 動画、MOOC

最終更新日:2016年5月12日(リセマム「教育ICT用語」より転載)
《冨岡晶》

冨岡晶

フリーの編集者/ライター/リサーチャー。芸能からセキュリティまで幅広く担当。

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