世界の教育用ERP市場は、2021年から2027年の予測期間において、14.8%以上の健全な成長率が見込まれていることが、Report Oceanが2021年10月12日に発行したレポートより明らかとなった。 教育ERPは、教育機関で行われるすべての活動を完全にコントロールするソフトウェア。Report Oceanは、近年の異なるセグメントおよび国の市場規模を定義し、今後8年間の値を予測することを目的に調査を実施した。 今回発行されたレポートによると、世界の教育用ERP市場は2027年までに283億8,000万米ドルに達する見込みで、2021年から2027年の予測期間中に14.8%以上の健全な成長率で成長すると予想。新型コロナウイルスの発生にともなう教育機関の閉鎖等の影響により、eラーニングの必要性が高まっており、ソフトウェア技術を利用して遠隔地やデジタルプラットフォーム上で教育を行うことができるようになっていることから、将来的に教育のERP産業の触媒として機能するさまざまな機関の教育システムに教育のERPを必要とすることが要因として考えられる。 また、アジア太平洋地域は、最大の学生人口と教育用ERPソフトウェアの需要の増加にともない、市場シェアの点で世界の重要な地域として浮上。デジタルソリューションの導入や教育ERP開発の新たな傾向により、2021年から2027年の予測期間においてもっとも高い成長率を示すと予想されている。