文部科学省は2021年9月24日、2022年度(令和4年度)開設予定の大学の学部等の設置届出(7月分)を公表した。京都美術工芸大学は2022年4月、建築学部を新設する。秋田県立大学と秋田大学は、共同大学院として共同サステナブル工学専攻を設置する。 公私立の大学の学部・学科の設置、大学院の研究科・専攻の設置および課程の変更にあたっては、学位の種類や分野を変更しない要件に該当すれば、あらかじめ文部科学大臣に届け出ることで、認可を要せずに設置することができる。 7月に届出があったのは、「私立大学の学部の設置」1校、「私立大学の学部の学科の設置」1校、「公立大学大学院の研究科の専攻の設置または課程の変更」1校、「私立大学大学院の研究科の専攻の設置または課程の変更」2校、「私立大学の学部等連係課程実施基本組織の設置」1校の計6校。 京都美術工芸大学は、建築学部を新設する。入学定員は建築学科150人、3年次編入学定員5人。工芸学部建築学科は廃止する。札幌国際大学は、人文学部国際教養学科を新設。入学定員は60人。人文学部現代文化学科と観光学部国際観光学科は廃止する。京都光華女子大学は、人間健康学群を設置する。各大学に対しては、完成年度前に定年規定に定める退職年齢を超える専任教員数の割合が高いため、定年規定の趣旨を踏まえた適切な運用に努め、教員組織編制の将来構想を策定・実行すること、または実施することが附帯事項(遵守事項)として記されている。 大学院の研究科の専攻設置または課程変更については、秋田県立大学大学院、武蔵野大学大学院、明治国際医療大学大学院が届出を行った。このうち、秋田県立大学は秋田大学との連携協力で共同大学院として共同サステナブル工学専攻(M)を設置する。定員は8人。共同サステナブル工学専攻では、秋田県立大学と秋田大学の連名による学位が授与される。 2022年度開設予定の設置届出一覧は、文部科学省のWebサイトで公開されている。