GIGAスクール構想で小学生に支給された端末でもっとも多いのはChromebookであることが、小学館の育児メディア「HugKum(はぐくむ)」と日本エイサーが共同で実施した調査の結果から明らかになった。端末を家庭に持ち帰っているのは約半数となっている。 調査は、全国の小学生の子供をもつHugKum Web会員の男女を対象に行ったもの。有効回答数は1,096件。調査期間は2021年7月7日~14日。 2021年7月時点の端末支給率は約76%。すでに支給された人のうち、「子供が学校から支給されている端末がどのようなものか知っている」と回答したのは69.1%だった。支給された端末は、「Chromebook(Chrome OSのパソコン)」46.5%がもっとも多く、「iPad」32.8%、「Windows」20.7%が続いた。一方、「支給されたことは知っているが、何を使っているのかわからない」という回答も約3割あった。 学校から支給された端末の家庭への持ち帰りについて、「毎日持ち帰る」15%、「ときどき持ち帰る」31.7%と、あわせて46.7%が家庭に端末を持ち帰ってきていることがわかった。学校のみの使用で、自宅には持ち帰っていないという家庭は50%であった。 子供が端末を自宅に持ち帰ってきていると回答した人に、保護者が困ったことや悩んでいることを聞いたところ、「日常生活でパソコンを使っているのである程度教えられる」という回答がもっとも多かった。一方で、「自分がパソコンに詳しくないので教えられない」「自分が使っているパソコンと違ったため、子供の宿題を手伝えない」という悩みも多かった。また、「子供が端末を使う時間や使い方を親子でルールを設けたい」という回答も多く、端末を持ち帰ることでパソコンとの付き合い方について親子で考える機会になっているようすがうかがえる。 GIGAスクール構想により子供に端末が配布されたことで、「家庭にもう1台パソコンが必要」と考える保護者は69.1%にのぼる。理由は、「子供がパソコンを持ち帰ってこなかったときに、保護者もパソコンを使っているので貸してあげられるパソコンがない」「学校の端末は制限が多すぎて、家庭学習用として活用できない」等。 今回の調査でもっとも多く配布されていたChromebookについて、「知っているが、あまりよくわかっていない」23.4%、「聞いたことならある」10.9%、「知らない」18.6%と、半数以上の保護者がChromebookについて良くわかっていないことが明らかになった。