東京都は、裸の画像を送信させられる「自画撮り被害」が多発していることを踏まえ、被害を抑止するための機能をもつアプリ「TONEカメラ(for iPhone)」を推奨している。撮影時にAIが不適切だと判定した画像は、削除を促す画面が表示される。 近年、ネットで知りあい、最初は友人感覚だった人から突然、それまでの個人情報や写真をばらまくと脅される等して、裸の画像を送信させられる「自画撮り被害」が多発している。警察庁の発表によると、2020年の被害児童数は511人と前年(2019年)と比べて少なくなっているものの、2012年の約2.5倍にのぼり、依然として高い水準にあるという。 東京都は、東京都健全育成条例において、インターネット利用にともなう危険から青少年を守るために有益なスマホアプリ等を推奨する制度を設けている。2021年7月28日、「自画撮り被害」抑止のための機能をもつアプリ「TONEカメラ(for iPhone)」を推奨することを発表した。 「TONEカメラ(for iPhone)」は、iPhone標準カメラやその他のカメラアプリに対応した、自画撮り被害を抑止するスマホアプリ。裸やそれに近い服装等、撮影時にAIが不適切だと判定した場合には、削除を促す画面が表示される。保護者の端末には、画像の撮影日時、場所、モザイク処理された画像が通知される。なお、オンデバイスAI技術により、画像の判断は端末で処理されるため、プライバシーは守られる。 アプリの詳細は、TONEカメラのWebサイトで確認できる。