文部科学省は、全国の学校図書館や公共図書館の特徴的な取組みをまとめた事例集を公表した。図書館の利活用を推進するための行事や工夫、地域と連携した図書館運営、子どもが利用しやすい環境整備など、全国各地の取組みを写真とともに紹介している。 事例集は、学校図書館編「図書館実践事例集~主体的・対話的で深い学びの実現に向けて~」、公共図書館編「図書館実践事例集~地域の要望や社会の要請に応えるために~」の2種類。学校図書館や公共図書館が新たな取組みを行う際の参考にしてもらおうと作成した。 このうち、学校図書館編は「利活用の推進」「運営」「環境整備」に区分し、全国各地の取組みについて写真を交えて紹介している。たとえば、「利活用の推進」では、奈良県葛城市立新庄小学校の「子どもが選んだ本から夢の給食が実現」の取組みを紹介。読書週間の給食メニューに図書館委員会の児童が選定した本に掲載の料理や食べ物を登場させた活動などを伝えている。 「運営」では、愛知県安城市立の全小中学校で導入しているという、公共図書館の本が届けられる「朝読書」「テーマ便」「きーぼー便」の配送システムなどを紹介。「環境整備」では、広島県立熊野高等学校の「高等学校課題発見・解決学習推進プロジェクト」として、図書館資料の更新、書棚の配置の工夫など、学校図書館リニューアル事業などを取り上げている。 図書館実践事例集は、文部科学省のWebサイトから閲覧できる。