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SSH中間評価、広島大学附属高・鹿児島県立国分高が最高評価

 文部科学省は2021年3月9日、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)について、2018年度(平成30年度)指定校の中間評価を発表した。最高評価を得たのは、広島大学附属高等学校と鹿児島県立国分高等学校の2校。

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 文部科学省は2021年3月9日、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)について、2018年度(平成30年度)指定校の中間評価を発表した。最高評価を得たのは、広島大学附属高等学校と鹿児島県立国分高等学校の2校。

 文部科学省は、将来の国際的な科学技術系人材の育成を図るため、科学技術、理科・数学教育に関する研究開発を行う高等学校などを「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定している。指定校では、理科、数学などに重点を置いたカリキュラムの開発や大学などとの連携による先進的な理数系教育が行われている。

 SSHの中間評価は、指定から3年目の学校について、SSH企画評価会議協力者(外部の有識者)による研究開発の進捗状況などの評価を行うもの。各学校が研究開発などの内容を見直す機会とし、事業の効果的な実施を図ることを目的としている。

 2018年度(平成30年度)に指定した49校の中間評価は、「優れた取組状況」として広島大学附属高等学校、鹿児島県立国分高等学校の2校が最高評価を得た。

 広島大学附属高等学校は、3年間にわたる主体的・自律的な課題研究を実施していること、特に、テーマ決定の過程では、生徒の研究計画調書をもとに、生徒と教員が毎週議論し、修正・改善を繰り返していることなどが高く評価された。

 鹿児島県立国分高等学校は、理数科と普通科の課題研究が有機的に無理なく連携していることや、各教科で探究型授業が広く取り入れられていること、女子生徒の科学技術などに対する興味・関心を高め、ロールモデルの形成につなげるプログラムを実施していることなどが高く評価されている。

 「これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成が可能と判断される」と評価されたのは、群馬県立前橋女子高等学校、東京都立立川高等学校、新潟県立新発田高等学校、新潟県立新潟南高等学校、愛知県立一宮高等学校、大阪府立大手前高等学校、島根県立出雲高等学校の7校。一方、最低評価を得た学校はなかった。
《外岡紘代》

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