埼玉県教育委員会は2021年1月27日、県立吉川美南高等学校において2018年度(平成30年度)および2019年度(令和元年度)に同校定時制課程の保護者などから徴収した学校徴収金に不明金が生じる事故が発生したと公表した。今後保護者への説明会や納入状況の調査、教職員などへの事実確認を行い、詳細を明らかにする。 埼玉県教委によると、2018年4月ごろから2020年3月19日までの期間中に県立吉川美南高等学校(事務室)において、2018年度および2019年度に同校定時制課程の保護者などから徴収した学校徴収金の会計に約257万円の不明金が生じていたという。 不明金の項目は、学校徴収金(学年積立金、生徒会費、給食費)と団体会計(PTA会費、PTA冷房設備費、後援会費)。2019年12月27日から2020年3月19日に同校定時制の学校徴収金が銀行口座に入金されていないことが発覚し、その後、事務職員が確認したところ不明金があることが判明。3月31日に吉川警察署に相談し、4月以降に学校、県教委、警察が連携して対応。11月4日に吉川警察署に被害届を提出したという。 今後は、保護者説明会を開催したうえで、同校関係教職員への事実確認および対象となる家庭への学校徴収金の納入状況の調査を実施し、事故の詳細について明らかにする。さらに、全県立学校を対象とした再発防止に向けて対策するとしている。