文部科学省は2020年12月18日、2021年度(令和3年度)の大学入試における新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための対応について各国公私立大学長宛てに通知した。受験生第一の立場に立って、必要な措置を最大限講じるように求めている。 文部科学省は関係省庁と連携し、それぞれが所管する関係団体などに対して、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策の徹底について要請している。 ホテルや旅館などの宿泊施設の関連団体に対しては、大学入学共通テストや個別学力検査受験のために、全国各地のホテルなどの宿泊施設を受験生や保護者などが使用することが考えられることから、各宿泊施設において改めて感染予防対策を徹底するように要請。 塾・予備校関係者や不動産・賃貸住宅関係者に対しては、受験生の激励のために試験会場周辺へ集まることや、試験会場周辺での学生マンション・アパートを紹介するためのチラシ配布などを自粛してほしいと要請している。 鉄道やバスなどの交通機関に対しても、試験を実施する大学から混雑緩和などへの対応要請があった場合には配慮すること、車内における換気や消毒の実施、利用者へのマスク着用の呼びかけなどの感染対策の徹底を求めている。 入試を実施する各大学はこれらの通知を活用して、受験生が乗車する列車・バスの混雑緩和などのための要請について、適宜対応してほしいとしている。また、文部科学省と厚生労働省が連名で作成した受験生の健康管理のための対策を参考に、試験監督や入試に関わる教職員の感染対策の徹底を要請した。