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京大院生「出前授業」、配信希望の高校8/24より募集

 京都大学は、高大連携事業の一環として大学院生(博士後期課程)やポストドクターの協力による出前授業を2020年9月~12月に実施する。授業は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、すべてオンラインで行う。希望する高校の募集は、8月24日から開始する。

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 京都大学は、高大連携事業の一環として大学院生(博士後期課程)やポストドクターの協力による出前授業を2020年9月~12月に実施する。授業は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、すべてオンラインで行う。希望する高校の募集は、8月24日から開始する。

 京都大学は、全国の高等学校を対象に、同大学の大学院生(博士後期課程)やポストドクターを中心とした「学びコーディネーター」による、出前授業の動画配信を実施する。高校における将来のキャリア形成などを目的とした正規の授業や、希望生徒を対象にした課外講座などで利用できる。実施期間は9月1日~12月22日。授業内容は高校 1・2 年生向けとし正課外は問わない。

 出前授業は、学びコーディネーターが自身の研究をもとにして、高校生に大学での研究についてわかりやすく伝える授業を実施。オンデマンド配信またはオンラインリアルタイム授業から選択できる。オンデマンド配信では、事前に収録したコンテンツを、高校から申込みのあった日時に、インターネット経由で聴講できるように配信する。

 1授業につき20分。実施期間内において1校2授業(年1回のみ実施、2授業同日配信)までとする。希望があれば、後日Web会議システムを使ってオンラインで質疑応答をすることが可能。その場合は、事前に質問表の送付が必要となる。

 リアルタイム配信では、Web会議システムを使って大学から同時配信で学びコーディネーターが授業を実施。高校が希望する授業日や内容とのマッチングが必要となる。実施期間内で1校1授業(年1回のみ実施)までとする。授業時間は高校の1限(45分程度)を想定。質疑応答も時間内で実施する。出前授業での提供授業一覧は、Webサイトに掲載し、定期的に更新している。

 そのほか、高校生が課題探究活動を実施するにあたり、内容・テーマに基づいた情報収集の方法、先行研究の論文の探し方、まとめ方(発表用ポスターの作成、口頭発表資料の作成、報告書の作成方法等)などについての「課題探究活動支援型授業」を提供する。受講方法は、オンデマンド配信とリアルタイム配信。

 申込みは8月24日から開始。Webサイトから申し込む。内容を確認後、実施の可否などについて入試企画課から回答する。なお、要望が多数であったり、授業実施形態により、引き受けられない場合がある。授業を希望する高校は、使用するコンピューターでYouTubeが視聴できることとZoomのインストールが必要。授業受講後には、受講生全員にアンケートをかねた事後学習(受講後の感想などの自由記述)を実施する。2019年度の出前授業では、申込み95 校のうち80校で実施した。
《田中志実》

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