神戸常盤大学(神戸市長田区)と兵庫県立舞子高等学校(神戸市垂水区)は2026年9月16日、高大連携包括協定の調印式を執り行った。本協定のもと、「防災×医療看護」の実践的な教育プログラムを展開し、将来の地域社会に貢献する人材を育成する。
神戸常盤大学は震災で被害を受けた神戸市長田区に位置し、建学以来118年にわたり医療・教育の人材育成を担ってきた。一方、県立舞子高校は震災の経験を機に、全国で初めて防災教育を専門的に学ぶ「環境防災科」を設置した先進校として知られる。
今回、阪神・淡路大震災という共通の原点と、地域の人々の健康と安全を支えるという志をもつ両校が、高大連携包括協定の締結へと至った。
連携における最大の特長は、従来の防災教育に専門的な「医療看護」の視点を組み込み、双方の知見を循環させる点にある。同大の教員が舞子高校で行う出前講義では、避難所生活での感染症・二次災害を防ぐ「高齢者の口腔ケア」など、災害時に市民の命と健やかな生活を守るための実践的知見を提供する。同時に、舞子高校の生徒らが大学の授業を体験するだけでなく、地域現場で培った視点や課題意識を大学の研究活動へ還元することで、高大が共に学びを高め合う「知の循環サイクル」の確立を目指す。
今後は出前講義にとどまらず、地域の防災活動や共同調査などを通じて交流をいっそう深めていく。健康・福祉・防災に対して高い志をもつ高校生が、早期から大学の教育資源に触れることで、主体的に自らのキャリアや進路を描ける教育環境の創出を図る。同協定により、両校は共に次世代を担う人材を輩出し、地域社会とともに持続可能な未来の創造に貢献していく。









