東京都教育委員会は2026年5月28日、中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の2025年度実施状況を公表した。中学1年生から3年生までの結果を分析したところ、学年が上がるにつれて英語能力指標「CEFR-J」のレベルが着実に向上し、中学3年生では最上位層の「A2」レベル以上の生徒が47.2%を占めた。
ESAT-Jは、東京都内公立中学の中学1年生から3年生までを対象に実施する、授業で学んだ英語で「どのくらい話せるようになったか」を測るためのスピーキングテスト。2025年度は、中学3年生対象の「YEAR 3」を2025年11月23日に、中学1・2年生対象の「YEAR 1」「YEAR 2」を2026年2月から3月にかけて実施した。受験者数は、「YEAR 3」が7万489人、「YEAR 2」が6万6,210人、「YEAR 1」が6万6,748人。YEAR 1とYEAR 2は目標レベルへの到達度を3段階で評価し、YEAR 3はAからFまで6段階のESAT-J GRADEで評価する。
学年別の結果をみると、YEAR 1では最上位層がレベルA1.3で全体の4.8%だったのに対し、YEAR 2ではA1.3の割合が37.0%に上昇。YEAR 2の最上位層はA2.1で7.1%となった。さらにYEAR 3では、A2.1が26.6%となり、さらに最上位のA2.2に到達した生徒が20.6%にのぼった。
また、現在の中学3年生の経年変化をみると、中学1年時から2年時にかけて全体の分布がCEFR-Jで1段階程度上昇し、2年時から3年時にかけてもさらに1段階程度上昇した。A2レベル以上の生徒の割合は、中学1年時0%から、中学2年時は3.9%、中学3年時には47.2%へ大きく増加。東京都教育委員会は、学年が上がるにつれてCEFR-Jレベルが着実に向上しているとしている。
また、2025年度のYEAR 3では、平均スコアが74.9となり、前年度の68.3から6.6ポイント上昇。6段階評価のESAT-J GRADEにおいても、最上位のA評価が47.2%となり、前年度の31.3%から15.9ポイント上昇した。B評価以上の割合も76.2%となり、約8割の生徒が上位2区分に到達した。
YEAR 3の問題別の結果では、音読問題(Part A)で最高評価の割合が91.1%となり、高い達成度を示した。一方、自分の意見と理由を述べるショートスピーチ(Part D)の最高評価は47.7%、イラストをもとにストーリーを説明する問題(Part C)では45.6%となった。東京都教育委員会は、生徒同士が考えや理由、体験などを英語で伝えあう活動や、根拠や具体例を加えて説明する力の育成が重要だとしている。
2026年度に向けては、教材や授業改善資料のさらなる充実を図るほか、試験運営やポータルサイトの改善を進める方針。2026年度のYEAR 3本試験は11月22日、追試験・再試験は12月13日に実施予定としている。









