SAMURAIとデジタル人材共創連盟は2026年4月28日、全国の高校教諭714名を対象とした「校務に関する実態調査」のレポートを公表した。 調査により、過半数の教諭が定期考査の問題作成に負担を感じている実態が判明した。 デジタル化によって業務を効率化し、教材研究や生徒と向き合う時間を確保したいというニーズが浮き彫りとなっている。
調査は、2026年2月18日から3月27日にかけてインターネットで実施された。 回答した教諭の86%は職務経験年数6年以上の中堅からベテラン層が占めている。 調査結果によると、負担に感じている業務の第1位は「定期考査の問題作成」で57.1%となった。 ついで「シラバス・年間指導計画・指導案の作成」が50.7%、「評価基準(ルーブリック)の作成」が49.4%と続き、負担を感じる業務の上位3項目を教科指導に関わる業務が占める結果となった。
特に削減したい業務についても、第1位は「定期考査の問題作成」で31%と突出しており、AIによる問題作成サポートへの需要が高いことが分かった。 第2位は「通知表・指導要録の所見」で21.6%、第3位は「授業プリント・解説資料作成」で19.3%と続いている。 これら上位の業務はいずれも「文章を作る・チェックする」作業全般に関わるもので、教諭の大きな負担となっている実態が見えてきた。
業務を負担に感じる具体的な理由は、「単純に作業量が多くて時間がかかるから」が71%で最多となった。 ついで「文章を考えたり、気を使って精神的に疲れるから」が60%となっており、精神的な疲弊も大きな課題となっている。 特に通知表の所見や推薦書の作成など、生徒ひとりひとりに合わせた文章作成において、AIによるドラフト生成などで認知負荷を下げることが期待されている。
校務の効率化によって創出された時間の活用方法については、「授業準備・教材研究の質を高めたい」が61%で最も多く、「生徒と向き合う時間を増やしたい」が55%、「定時退勤・休暇取得」が46%となった。 単なる作業の省略だけでなく、教育の質向上や生徒への伴走といった本質的な業務に専門性と時間を充てたいという、教諭の前向きな意欲が示された。 調査結果のレポート全文は、SAMURAIのWebサイトで公開されている。









