文部科学省は2025年12月25日、2025年度（令和7年度）教職大学院入学者選抜実施状況の概要を発表した。国私立教職大学院54校全体の入学定員2,544人に対して、入学者数は2,169人。入学定員充足率は85.3％で、前年度より0.4ポイント減少した。
教職大学院入学者選抜実施状況調査は、国立47校と私立7校の計54校の教職大学院が対象。2025年度入学者選抜の入学定員、志願者数、受験者数、合格者数、入学者数、入学定員充足率などを調べている。調査時点は2025年4月1日現在。
54校の国私立教職大学院全体では、入学定員が2,544人（前年度と同数）、志願者数が2,670人（同22人増）、受験者数が2,595人（同42人増）、合格者数が2,332人（前年度と同数）、入学者数が2,169人（前年度比12人減）。入学定員充足率は、前年度比0.4ポイント減の85.3％。入学者のうち現職教員学生は842人（前年度比31人減）、学部新卒学生等は1,327人（前年度比19人増）だった。
入学定員充足率は、国立が87.1％、私立が64.4％。入学定員充足率が100％以上の教職大学院は、国立17校、私立1校の計18校。入学定員充足率が110％以上の教職大学院もあり、愛媛大学大学院（140.0％）、秋田大学大学院（120.0%）、群馬大学大学院（115.0％）、三重大学大学院（112.0%）、弘前大学大学院（111.1％）、山形大学大学院（110.0%）の6校で、すべて国立であった。
一方、私立では7校のうち、入学定員充足率が100％を上回ったのは立命館大学大学院（108.6%）1校のみ。50％以下も、聖徳大学大学院（20.0%）、帝京大学大学院（50.0%）の2校みられた。
国私立54校のうち、国立17校、私立1校の計18校は充足率100％以上を達成した。
