NTTドコモ モバイル社会研究所は2025年12月15日、「2024年親と子の調査」から「学校の授業での情報機器の活用状況について」発表した。約半数で教科書の内容を大画面に提示、Webで調べ学習、発表・話し合いなどで活用されていることがわかった。
「2024年親と子の調査」は2024年11月、全国の小・中学生とその親を対象に訪問留置調査を実施した。回答数は1,300組。今回は、学校の授業での情報機器の活用状況についての調査結果を発表した。
GIGAスクール構想により、一人一台の情報端末が貸与され、小中学校の授業でも情報機器の活用が広がっている。情報機器(タブレットやパソコン)を活用した授業の実施状況は、一斉学習では、5割超の児童・生徒が「テレビやプロジェクターに教科書を提示」していると回答した。個別学習でも、5割超の児童・生徒が「Webで情報収集」を行っていると回答し、34.1%が「写真・音声・動画を使った作品づくり」も行ったことがあると回答した。協働学習でも、約半数の児童・生徒が「発表・話し合い」を実施している。なお、学習活動のいずれも行っていないと回答した児童・生徒は14.5%であった。
デジタル授業の実施状況を学年別にみると、「テレビやプロジェクターに教科書を提示する」は、学年を問わず半数以上で活用されている。一方、個別学習や協働学習に関連する項目については、小学生高学年と中学生で同程度の活用が見られ、小学生低学年よりも高い水準となっていることがわかる。
最後に、提示した8つの項目に対して、いくつ活用されているか、学年ごとに集計した。平均すると、小学生低学年は1.5個、高学年と中学生が2.9個となった。全体では「まったく活用していない」14%と、「5つ以上活用している」16%が、ほぼ同水準であったことから、活用状況は学校・クラスによって差があることが推察される。
「子どもに関する調査結果」は「モバイル社会研究所白書2025年版」でも紹介しており、ICT利用状況全般の調査結果などもまとめている。










