コクヨは2026年3月末より、子供が主役の学びを促すテーブル&スツール「Puzzme(パズミー)」を発売する。置き方や向きを変えることで机やイスなど異なる用途で使えるのが特徴で、子供自らが学びや人数に応じて柔軟に学習環境を構築することをサポートする。
近年の教育現場では、従来型の「一斉授業」に加え、子供ひとりひとりの能力や興味に応じて学びを行う「個別最適化」された授業スタイルが広がり始めている。しかし、多くの教室環境や家具は旧来の学習方法に最適化されたままであり、新しい学び方を支える環境整備が課題となっている。こうした背景から、コクヨは子供たちが自ら学習の場を選択し、創造することを促す新しい家具として「Puzzme」を開発した。
「Puzzme」は、テーブルとスツールで構成される。置き方や向きを変えることで、机になったりイスになったりと、ひとつの家具が異なる用途で機能する。これにより、子供は自らの学びの内容やグループの人数に応じて、柔軟に学習環境を構築できる。バリエーションは、テーブルが3タイプ、スツールが1タイプ。カラーは、テーブルの天板が3色、脚が1色、スツールが3色用意されている。
同商品の大きな特徴は、3点ある。1点目は、学校現場での1年間にわたるフィールドテストをもとに開発された点である。実際の小学校でプロトタイプを用い、授業での使われ方を観察しながら、必要な機能や安全面などを検討。先生や子供たちと共に開発を進めた。
2点目は、使い方を限定しない機能性だ。向きや置き方を変えるだけで機能が変化するため、学びの内容や人数に応じて柔軟に学習環境を整えることができる。子供が自ら使い方を考え、自由に活動することをサポートする設計となっている。
3点目は、子供たちの活動を促すデザインである。思わず組みあわせて形を作りたくなるようなユニークな形状や、馴染みのあるパイプ素材が子供の主体性を引き出す。木質空間に馴染む彩度を抑えたトレンドカラーは、従来の教室にはない明るい雰囲気を醸成し、子供たちの学習意欲を高める。
「Puzzme」の発売は2026年3月末を予定している。メーカー希望小売価格は、スツールが5万8,000円(税別)、テーブルが7万6,600円(税別)からとなっている。









