熊本大学大学院教育学研究科の本吉大介准教授らの研究グループは、特別支援教育に関わる教員の業務をサポートするため、生成AI技術を応用したAIチャットボットを開発し、YU-tech AI SolutionのWebサイトで公開した。
特別支援教育では、子供ひとりひとりの特徴やニーズに応じた教育が求められ、個別の指導計画や授業準備が必要となる。しかし、特別支援教育の対象となる子供の増加や教員不足により、対応が難しくなっている。
このAIチャットボットは、授業計画や学習指導案の作成を支援し、教員の専門性向上と業務効率化を同時に実現することを目指している。Webサイトでの公開後、口コミで広がり、月間1万回以上のアクセスを記録している。生成AIを活用することで、教員の時間的・心身的な余裕が生まれ、現代的な課題や個々のニーズに応じた取組みが学校内で活発化することが期待されている。
この研究は、JSPS科学研究費の支援を受けて実施されている。今後、同研究の成果を起点に、学校現場における生成AIの効果的な活用に関する研究がますます加速することが期待される。