東京都教育委員会は2025年6月23日、2025年度(令和7年度)東京都公立学校教職員採用候補者選考(実習助手・寄宿舎指導員)の実施要綱を公表した。実習助手では、前年度は採用がなかった工業「工業化学系」を募集する。出願は電子申請で、7月23日まで。選考は9月7日。
今回公表されたのは、東京都公立学校教職員採用候補者選考の「実習助手」と「寄宿舎指導員」。採用見込数は、「実習助手」工業の電気・電子系、工業化学系、工芸系と、農業の食品系のほか、家庭、理療、水産と、「寄宿舎指導員」がそれぞれ若干名。
「実習助手」は、高等学校または特別支援学校で、実験・実習について教員の補佐を行う。受験資格は、1986年4月2日以降に出生した者で、高等学校(工業は高等専門学校も含む)または大学等を卒業した者で、2026年3月31日までに卒業見込みの者を含む。理療については、高等学校、特別支援学校等を卒業し、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師のいずれかの資格を有する者で、取得見込みの者は含まない。
「寄宿舎指導員」は、特別支援学校に設置されている寄宿舎において、児童・生徒と起居を共にし、世話および寄宿舎における生活指導等の教育にあたる。受験資格は、1964年4月2日以降に出生し、教育職員普通免許状(幼稚園教諭、栄養教諭、司書教諭を除く)を有する、または2026年4月1日までに当該免許を取得見込みの者。
初任給は、高等学校の「実習助手」の場合、高等学校卒で月額約24万円、短期大学卒は約26万6,000円、大学卒は約28万7,000円。特別支援学校の「実習助手」と「寄宿舎指導員」は、高等学校卒で月額約25万3,000円、短期大学卒は約28万円、大学卒は約30万2,000円。なお、高等学校卒業以降に有用な経験がある場合は、一定の基準により加算される。
また、扶養、住居、通勤、期末・勤勉などの各種手当が条例に基づき付与される。へき地(島しょ地域等)の学校、定時制高等学校等に勤務、および工科高等学校または農業高等学校に勤務し、実習教科を担当する者には、別途手当が支給される。
受験の申込みは電子申請(インターネット)にて行う。締切りは7月23日午後6時。受験票はメールで通知される。