東京都は2025年6月6日、都内私立学校に新規採用された教員を対象に、大学などの在籍時に貸与を受けていた奨学金の返還支援事業を2025年度から開始することを公表した。支援総額は最大150万円。申請はWebサイトより行う。締切は7月25日午後11時59分。
都内私立学校教員向け奨学金返還支援事業は、若者の経済的負担の軽減と東京の将来を支える人材の確保に向けて実施するもの。
対象者は、2025年4月1日以降に都内私立学校(幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校など)教員として新規採用され、次の要件すべてに該当する人。要件は「正規の教員として雇用されている」「私立学校共済組合などに加入している」「学校などに1週間当たり5日(定時制にあっては4日)以上勤務している」「勤務する学校種別に必要な教員免許を有している」の4つ。
「日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金および第二種奨学金」「代理返還制度があり、都が認める公的機関など実施の貸与型奨学金」が対象。大学などの在学時に貸与を受けた奨学金額のうち、申請時点の返還残額の2分の1の額(最大150万円まで)が支援される。なお、最長10年に分けての支援となる。支援方法は、代理返還制度となり、都から奨学金貸与団体に対して毎年度直接支払われる。
申請はWebサイトより行う。申請締切は2025年7月25日午後11時59分。制度の詳細や募集要項はWebサイトで閲覧できる。