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早稲田大と理化学研究所、連携協定を締結

 早稲田大学と理化学研究所は、2025年3月7日に「連携・協力の推進に関する基本協定」を締結した。組織的な連携による大型共同研究や研究交流、産学で活躍する高度人材の育成、研究施設・設備の相互利用などを進める。

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写真左:理化学研究所 五神真理事長、写真右:早稲田大学 田中愛治総長
  • 写真左:理化学研究所 五神真理事長、写真右:早稲田大学 田中愛治総長

 早稲田大学と理化学研究所は、2025年3月7日に「連携・協力の推進に関する基本協定」を締結した。両機関は、この協定を通じて新たな社会価値の創成や社会や産業界の諸問題の解決に貢献することを目指す。協定の下で、組織的な連携による大型共同研究や研究交流、産学で活躍する高度人材の育成、研究施設・設備の相互利用などを進める。

 この協定の背景には、産業構造の急速な変化や地球環境問題、AI・量子コンピュータ・半導体技術の進展がある。こうした変化に対応するため、早稲田大学と理化学研究所は連携を強化し、最先端の研究に取り組むことで、社会の課題解決や社会変革のための新しい知恵を生み出すことができると考えている。

 早稲田大学は「研究の早稲田」の確立に向け、国内外の研究機関との連携強化を進めてきた。一方、理化学研究所は日本唯一の自然科学の総合研究所として、幅広い分野で研究を進めている。両機関はこれまでにも個別の共同研究や連携大学院協定に基づく人材育成を進めてきたが、今回の協定締結により、研究・教育リソースを最大限に活用し、さらなる研究協力や人材育成を目指す。

 今後、早稲田大学と理化学研究所は、協定の枠組みのもとで対話を重ね、先端技術分野における研究協力や学術交流、人材交流・育成を展開する。2025年4月には、早稲田大学内に連携研究拠点を設置し、青木教授と福原教授を研究代表者とする量子物理の共同研究を開始する予定だ。これらの取組みを通じて得られた成果は、産学連携の仕組みを活用し、社会全体への普及と早期の社会実装を目指す。

《吹野准》

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