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事業構想大学院大と北海道島牧村が連携…地域おこし協力隊募集

 北海道島牧村と事業構想大学院大学は、地域の課題解決と持続的発展を目指し、2024年12月6日に人材育成および地域活性化に関する連携協定を締結した。この協定に基づき、島牧村に大学院のサテライト拠点を設置し、毎年10名の「地域おこし協力隊」兼「社会人大学院生」を募集することが決定した。

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2024年12月6日 事業構想大学院大学東京校にて連携協定締結式を実施。(左から)先端教育機構 事業構想大学院大学 田中里沙学長、北海道島牧村 夏井一充村長
  • 2024年12月6日 事業構想大学院大学東京校にて連携協定締結式を実施。(左から)先端教育機構 事業構想大学院大学 田中里沙学長、北海道島牧村 夏井一充村長
  • 北海道島牧村地域おこし協力隊

 北海道島牧村と事業構想大学院大学は、地域の課題解決と持続的発展を目指し、2024年12月6日に人材育成および地域活性化に関する連携協定を締結した。この協定に基づき、島牧村に大学院のサテライト拠点を設置し、毎年10名の「地域おこし協力隊」兼「社会人大学院生」を募集することが決定した。

 島牧村は、人口1,258人が暮らす北海道南西部の地域で、日本最大級のブナの原生林や3つの温泉地、新鮮な海産物に恵まれている。しかし、観光分野においてはまだ開発途上であり、課題も多い。このため、島牧村と事業構想大学院大学は「観光まちづくり」の発展を通じて持続可能な地域づくりを目指すことを目的に協力することとなった。

 北海道で大学院に通いながら地域おこし協力隊として観光まちづくりに挑戦する「地域おこし協力隊 第1期生」を募集し、2025年4月より任用する。隊員は島牧村で観光まちづくりの任務にあたりながら、社会人院生として道の駅「よってけ!島牧」に設置されるサテライト拠点から大学院の講義に参加する。2年間で事業構想修士の学位取得を目指し、学費は地域おこし協力隊の活動経費を活用して免除される。隊員は任期終了後も自立して定住できる力を身に付けることを目指す。

 この取組みは、地域おこし協力隊の任期終了後に都会に戻る隊員が多いという課題に対処するため、専門的な学びの機会を提供し、スキルアップと定住化、産業化に繋げることを狙いとしている。協力隊員は、島牧村での観光まちづくりを通じて地域の魅力を発信し、新たな仕事を創出することが期待されている。

 事業構想大学院大学は、2012年に開学した社会人向けの大学院で、事業構想と構想計画を構築・実践するための多様なカリキュラムを提供している。今回の連携協定により、島牧村の地域活性化に向けた具体的な取組みが進められることとなる。

 オンライン説明会も開催され、プログラムに関心のある人々は事業構想大学院大学のWebサイトから参加申込を受け付けている。

《佐藤愛》

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