文部科学省は2024年11月8日、多様な専門性を有する人材の教師への入職についてWebサイトに掲載した。各自治体の教員採用に関する情報、教師の仕事にまつわる情報などを集約した「教育人材総合支援ポータル」の紹介や、教員免許がなくても特別選考の対象となる場合などについて案内している。
文部科学省では、これからの時代に必要な力を育むための新たな学びや、多様な専門性を有する人材の教師への入職を推進している。教師は、次世代の日本や地域社会をつくる子供たちを育成する重要な職であることから、多様な分野から学校の指導体制に加わってほしいと考えているという。
一方で、教員採用選考については自治体がそれぞれ行っていることもあり、これまで文部科学省として十分な情報提供ができておらず、実際の採用・入職に結びついていないことも多いと懸念。そこで今回、多様な人材を教師への入職につなげるべく、2023年度に立ち上げたポータルサイト「教育人材総合支援ポータル」をあらためて紹介した。
「教育人材総合支援ポータル」では、各自治体の教員採用に関する情報や、教師の仕事にまつわる情報などを集約。また、採用選考に関する情報以外に、「教職を目指す社会人向け学習コンテンツ」を掲載しており、教職員支援機構が教職未経験者向けに公開している「基礎的研修シリーズ」などを動画で学ぶことができる。
そのほか、Webサイトでは教員免許をもっている人へ向けて、これまでの職歴との関係で情報・水産・工業など各種専門資格があれば、社会人向け特別選考として、試験の一部免除や加点措置を行う自治体も多いことや、教員免許をもっていない人でも、各種専門資格などの所持により、特別の選考の対象として採用選考を受けたり、試験が一部免除されたりする自治体があることなども紹介している。
多様な専門性を有する人材の教師への入職についての案内は、文部科学省のWebサイトで確認できる。