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山口県、厚狭明進高校を25年度開校…厚狭と田部を再編統合

 山口県教育委員会は2024年6月13日、厚狭高校と田部高校を再編統合し、新高校「厚狭明進(あさめいしん)高校」を2025年4月に開校させることを公表した。現在の厚狭高校北校舎を使用し、普通科2学級と、生活創造科2学級が設置される予定。

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県立高校再編整備計画 前期実施計画
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 山口県教育委員会は2024年6月13日、厚狭高校と田部高校を再編統合し、新高校「厚狭明進(あさめいしん)高校」を2025年4月に開校させることを公表した。現在の厚狭高校北校舎を使用し、普通科2学級と、生活創造科2学級が設置される予定。

 山口県教育委員会では、高校教育の一層の充実を図るために策定した「第3期県立高校将来構想」の方向性に沿い、高校の再編整備を進めている。今回の発表は、5年単位の実施計画「県立高校再編整備計画 前期実施計画」に基づいて実施。これまで会議で議論し、発表されてきた案が正式に決定した形となった。

 これまでに公表された新高校の案によると、厚狭明進高校のコンセプトは「学科の枠を越えて、地域・社会と連携・協働した課題解決型学習や生活の質の向上に向けた実践的・体験的な教育活動を推進することにより、未来を切り拓き、新たな価値を創造する力を育む学校」。

 校名の「厚狭」は新高校の所在地、「明進」は厚狭高校の校訓「明日を拓く」と、田部高校の校訓「純真一路~一筋の道を求めてひたむきに前進・飛躍~」の意味をあわせ、両校の伝統が継承されていることを表している。

 現在、厚狭高校には普通科2学級、総合家庭科1学級、田部高校には普通科1学級、総合生活科1学級が設置されているが、厚狭明進高校は普通科2学級、生活創造科(家庭に関する学科)2学級となる。

 教育の特色の方向性として、両校の伝統や取組みを継承するとともに、さらに発展させた教育活動を展開するという。普通科では、多様な進路希望に応える選択科目の設定、進路意識の高揚を図る計画的なキャリア教育の推進により、探究的に物事を考え、新たな価値を生み出し、将来を見据えて自らのキャリアがデザインできる人材を育成する。

 生活創造科では、家庭科の専門性を高める科目の設定、生活産業にかかわる将来のスペシャリストを育むキャリア教育の推進により、家庭に関する専門性を身に付け、他者と協働して地域社会の生活の質の向上と社会の発展を担う人材を育成するという。

 今後、2024年11月に「山口県立厚狭明進高等学校」を設置。2025年4月に開校となる。

《木村 薫》

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