実践女子大学と日本体育大学は2024年3月27日、連携協力協定を締結した。オリンピック・パラリンピックメダリストなどトップアスリートの輩出に向け、食の力でスポーツの最高学府である日本体育大学をサポートしていく。実践女子大学が他大学と連携協力するのは、通算で9大学目。
日本体育大学は、日本国内におけるスポーツ学術・研究の最高学府の1つとして、スポーツ分野の研究・教育のほか、競技選手や指導者の育成、スポーツの普及といった分野で多くの実績を上げており、7月に開幕するパリオリンピック・パラリンピックでも多数の選手・コーチの派遣が期待されている。
一方、実践女子大学は、生活科学部の食生活科学科を中心に、栄養学や食品科学など食の分野における研究や教育に取り組んできた歴史をもつ。
今回、両大学は異なる学問分野の専門知識やリソースを生かしあうことで、互いの研究・教育の質向上と、学際的アプローチによる新たな研究領域の開拓などを視野に連携協力協定を締結。それぞれの大学がもつ人的・知的資源の交流や活用を通じて、教育研究活動の活性化や人材育成の充実、地域社会への貢献などを目標に協働していく。
具体的には、協定に基づき、教育や学術研究、産学連携および社会貢献事業の実施、学生の交流、国際交流、教職員の能力向上・人材育成、施設設備の利用などを相互間で協力して進めていく予定。実践女子大学がもつスポーツ栄養学や食事管理の研究を活用することでアスリートの体づくりやパフォーマンス向上が期待できるほか、特定のスポーツや運動形態に適した栄養摂取の最適化の研究なども考えられるという。
締結式は、3月27日に実践女子大学渋谷キャンパスにて行われた。出席した実践女子大学学長・難波雅紀氏、日本体育大学学長・石井隆憲氏はともに、異なる学問分野で長い歴史と確かな実績をもつ両大学が連携することで、「スポーツ」と「栄養」という分野を横断し、融合する、新しい、創造的な試みを展開する基板ができることに期待を寄せた。