明星学苑は2024年3月3日、能登半島地震で被災した日本航空高校石川や日本航空大学校石川を運営する日本航空学園に対し、同校の教育活動の継続を支援することを目的に、明星学苑青梅校(東京都青梅市)の土地・建物を緊急避難先として3年間無償供与すると発表した。
山梨県甲斐市に法人本部を置く日本航空学園は、令和6年能登半島地震で、石川県輪島市にある日本航空高等学校石川や日本航空大学校石川が大きく被災。現在も復旧の見通しが立っていないことから、同学園の理事長や教職員の母校でもある明星大学を運営する明星学苑に支援を要請したという。
これを受け、明星学苑は、何よりも被災校の生徒・学生の学修機会を確保することを優先しなければならないと考え、所有する青梅校(東京都青梅市)を無償供与する方向で1月29日に合意した。供与期間は、2024年4月1日~2027年3月31日の3年間としている。
明星学苑は1923年に明星実務学校として創立、東京都多摩地域に幼稚園から大学院までを有した総合学苑。青梅校は明星大学青梅校として1992年に開設、2015年に大学の教育研究活動の機能を日野校に移転、その後、学苑全体の教育研究・課外活動および地域貢献の場として活用してきた。