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文科省「学際領域展開ハブ形成プログラム」3月下旬公募開始

 文部科学省は2024年1月11日、2024年度 共同利用・共同研究システム形成事業 「学際領域展開ハブ形成プログラム」 の公募を公表した。公募は3月下旬開始。公募開始前には事前相談も可能となっている。

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 文部科学省は2024年1月11日、2024年度 共同利用・共同研究システム形成事業 「学際領域展開ハブ形成プログラム」 の公募を公表した。公募は3月下旬開始。公募開始前には事前相談も可能となっている。

 共同利用・共同研究システム形成事業「学際領域展開ハブ形成プログラム」は、特定分野の中核性に基づいて形成されてきた共同利用・共同研究体制の蓄積を基礎としつつ、これまで大学の枠にとらわれない研究体制を構築してきていない分野にもそのメリットを広げていく観点から、共同利用・共同研究体制の構成機関が従来と異なる研究機関・研究者コミュニティと連携するための「新たなシステム」(ハブ)を形成し、全国の研究者が参画可能な共同利用・共同研究体制を中核とした、新しい学際研究領域を開拓するもの。

 これまでは、大学共同利用機関、共同利用・共同研究拠点個別の研究分野における中核(ハブ)としての役割だったが、新しい機能として異分野の研究機関と連携し、より多くの研究者に機会を提供する分野を超えたネットワークを形成する。

 「学際領域展開ハブ形成プログラム」では、2024年度は2件の新規採択を予定。全国の研究者が集まる共同利用・共同研究機能をもつ大学共同利用機関や国公私立大学の共同利用・共同研究拠点などがハブとなって行う、異分野の研究を行う大学の研究所や研究機関と連携した学際共同研究、組織・分野を超えた研究ネットワークの構築・強化・拡大を推進する。学際的な共同研究費、共同研究マネジメント経費などを支援し、1拠点あたり5,000万円を基準に、プログラム予算の範囲内で、取組みの内容・特性などを踏まえてを決定する。ステージゲートを設定し、最長10年支援する。2023年度は8件を採択しており、2024年度の予算額は5億円。

 さらに、「特色ある共同利用・共同研究拠点支援プログラム」では、文部科学大臣の認定を受けた公私立大学の共同利用・共同研究拠点を対象に、拠点機能のさらなる強化を図る取組みなどへの支援を行う。運営委員会経費や共同研究者の旅費などを支援する。支援予算額は2億2,000万円。

 公募は2024年3月下旬開始。5月上旬を申請意向表明期間とし、5月下旬に公募を締め切る。6月~8月に審査を行い、9月に採択結果を公表。事業は10月から開始となる。なお、公募開始までの間、事前相談を受け付けている。事前相談を希望する場合、Webサイトの申込フォームから登録して行う。

《田中志実》

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