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兵庫県の25年度教採試験、多様な人材確保に向け変更点公表

 兵庫県教育委員会は2023年12月21日、2025年度(令和7年度)兵庫県立学校教員採用候補者選考試験について、おもな変更点を公表した。発表済みの大学3年生への出願資格拡大に加え、特別選考の実施教科拡大や一部校種・教科における第2次選考実験実技試験の廃止などを行う。

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令和7年度兵庫県立学校教員採用候補者選考試験(令和6年度実施)
  • 令和7年度兵庫県立学校教員採用候補者選考試験(令和6年度実施)
  • 令和7年度兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験のおもな変更点について
  • 令和7年度兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験のおもな変更点について

 兵庫県教育委員会は2023年12月21日、2025年度(令和7年度)兵庫県立学校教員採用候補者選考試験について、おもな変更点を公表した。発表済みの大学3年生への出願資格拡大に加え、特別選考の実施教科拡大や一部校種・教科における第2次選考実験実技試験の廃止などを行う。

 2025年度兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験は、第1次選考試験から最終合否発表まで、実施日を約1週間ほど早期化。第1次選考試験の集団面接試験は2024年6月15日、筆記試験は7月21日に行う。また、大学3年生などへの出願資格の拡大も新たに実施すると発表していた。

 今回、兵庫県が求める教員としての素養を備えた優秀な人材を継続的に確保することを目的に、2025年度の教員採用選考試験におけるそのほかのおもな変更点を発表。多様な人材の確保に向け、教諭普通免許状を有さない者を対象とした「特別免許状授与を前提とした特別選考」の実施教科について、現状の高等学校「ネイティブ(英語)」「看護」「福祉」に加え、中学校「技術」「家庭」、高等学校「家庭」「工業」を追加する。

 また、「教員免許状取得期間猶予の付与を前提とした特別選考」を新設。教諭普通免許状を有さない段階で受験でき、合格した場合は教員免許状取得のために最大2年間採用を猶予する。

 受験者の負担軽減を目的とした取組みでは、一部校種・教科における第2次選考試験実験実技試験を廃止する。廃止するのは、小学校・特別支援学校区分(音楽、体育)、中学校・特別支援学校区分(理科)、高等学校区分(理科、情報、工業、商業)」。また、高等学校区分(工業)の実験実技試験廃止にともない、実習助手(工業)の実験実技試験も廃止する。

 一方、ICTを活用した模擬授業の実施教科は拡大。すでに実施している教科に加え、中学校・特別支援学校区分(国語)、高等学校区分(国語)を追加する。

 変更点の詳細については、兵庫県教育委員会のWebサイトで確認できる。

《畑山望》

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