北九州市は2023年12月18日、2025年度(令和7年度)北九州市公立学校教員採用試験で、大学3年生前倒し一次選考を実施することを公表した。大学3年次に小・中・特別支援学校教員、養護教員の一次試験を受験できる。このほか、栄養教員募集の休止など、おもな変更点を公表している。
2025年度北九州市公立学校教員採用試験のおもな変更点は6つ。まず、小学校教員・中学校教員・特別支援学校教員・養護教員の大学3年生前倒し一次選考の実施。大学3年生前倒し選考は、大学3年次に一次選考を受験することで、4年次の受験者負担を軽減できるメリットもあり、教員志願者の早期確保とあわせ、全国的に実施する自治体が増えている。
このほか、特別選考I「教職経験者特別選考」の資格要件の変更、特別選考II「教職大学院修了者特別選考」の新区分追加、特別選考IV「社会人経験者特別選考」の資格要件の変更と免許取得における採用の延期措置、特別選考V「複数免許状所有者特別選考」における「試験区分:養護教員」廃止、栄養教員の募集を休止する。
免許取得における採用の延期措置とは、社会人特別選考受験者のうち、「令和7年度北九州市公立学校教員採用候補者名簿」に搭載された者が、最終合格した校種および教科の教員普通免許状を取得するために採用の延期を希望し届け出を行う場合、2026年度(令和8年度)または2027年度(令和9年度)の候補者名簿に搭載するもの。なお、届け出の際に希望した年度の3月31日までに、最終合格した校種および教科の教員普通免許状を取得できなかった場合は、該当する名簿から削除される。
2025年度北九州市公立学校教員採用試験の詳細については、今後公表予定の試験実施要項などで確認すること。
北九州市では、2023年度実施の「冬試験」として、小学校教員のみを募集対象とした「大学3年生前倒し一次選考」を12月17日に実施した。合格者は2024年度実施試験における1次試験(教職教養)が免除される(ただし「小学校」以外の校種で受験する場合は1次試験免除の対象外)。合格発表は2024年1月26日の予定。