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北里研究所と順天学園、26年度合併に向け基本合意書を締結

 北里研究所と順天学園は2023年11月27日、法人合併に向けた協議を開始する基本合意書を締結した。合併の目標期日は2026年4月1日。合併が期日通りに進めば、2026年度(令和8年度)から順天中学・高校は北里大学の附属校として内部進学が開始される見込み。

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北里研究所 小林弘祐理事長(左)と順天学園 渡辺孝藏理事長(右)
  • 北里研究所 小林弘祐理事長(左)と順天学園 渡辺孝藏理事長(右)
  • 順天中学校・順天高等学校
  • 北里大学

 北里研究所と順天学園は2023年11月27日、法人合併に向けた協議を開始する基本合意書を締結した。合併の目標期日は2026年4月1日。合併が期日通りに進めば、2026年度(令和8年度)から順天中学・高校は北里大学の附属校として内部進学が開始される見込み。

 北里研究所は2024年に創立110周年を迎える学校法人。北里学園と統合した際に社団法人から学校法人へ改称し「北里大学」を踏襲している。同大では理学部、獣医学部、海洋生命科学部、薬学部、医学部など8学部と2つの併設校、附属病院や感染症研究を柱とする大村智記念研究所など、多様な組織を有している。法人理念は「いのちを尊(たっと)び、生命の真理を探究し、実学の精神をもって社会に貢献する」。

 一方、順天学園は、建学の精神「順天求合」(自然の摂理にしたがって真理を探究する)のもと、1834年に創立された学校法人。和算などの私塾として始まり、現在は男女共学・中高一貫校である順天中学校、順天高等学校に至る。中学校では教科特性に応じたカテゴリー学習、高校では類型制による進学教育や国際・福祉教育などを展開し、国内外の難関大学への高度な進路実現に向けた学力を形成している。
 
 両者は、今回の合併の目的について、建学の精神や法人理念における親和性が高いことから、両法人が設置する中学・高校・大学・大学院などを通じた教育連携や一貫教育のもとで、特色あるより優れた教育活動を展開できることを期待し、優れた人材を育成・輩出することを目指したものとしている。

 法人合併後の存続法人は北里研究所が担い、順天中学校、順天高等学校は、北里研究所の設置校として存続する。校名「順天」の2文字をはじめ、中学高校の所在地、教職員も継承される。また、2026年度(令和8年度)からは附属校として大学への内部進学が開始される見込みとなっている。
 
 今後、両者は基本合意書に基づき、2026年4月1日に合併することを目標に、相互に協力して合併にかかる準備と手続きを進める。合併に向けて必要な調査・確認事項などについては協議を進め、相互合意のもと、合併にかかる最終契約を適切な時期に締結する予定。

《川端珠紀》

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