日本教師教育学会（JSSTE）と東京大学CEDEPは2023年9月30日、公開シンポジウム「学校教育の変革主体としての教師」をオンラインで開催する。参加無料、定員1,000名。申込みは、東京大学発達保育実践政策学センターのWebサイトで受け付ける。
近年、学校教育の変革主体としての教師を表現する言葉として、「教師エージェンシー」が用いられている。その意味は論者によって異なるが、今回のシンポジウムで登壇するガート・ビースタ教授（メイヌース大学・エディンバラ大学）らが提唱するエコロジカル・アプローチは、教師エージェンシーを個人の能力としてとらえるのではなく、個々人の能力と環境条件の相互作用の結果としてとらえる点に特徴があるという。
一方、教師教育というとき、教師の『資質』や『能力』をあたかも個人の持ち物であるかのようにとらえ、それを増大させることをイメージしていることがある。近年における教師教育政策や制度改革も、個々の教師の「資質」や「能力」を育てるという考え方の束縛から逃れられず、協働することさえも協働する「資質」や「能力」のように扱っているようだという。
そこで、今回の公開シンポジウムでは、この「教師エージェンシー」について再考するとともに、G.ビースタ教授の教師エージェンシーに関する講演を踏まえ、現代学校教育の変革主体としての教師を探究するとしている。
参加無料。申込みは東京大学発達保育実践政策学センターのWebサイトで開催日当日まで受け付ける。
◆日本教師教育学会×CEDEP「学校教育の変革主体としての教師」
日時：2023年9月30日（土）15:45～18:00
場所：オンライン
対象：社会人・一般、企業、大学生、教職員
定員：1,000名
参加費：無料
申込方法：Webサイトから申し込む
申込締切：2023年9月30日（土）
※同時通訳あり
