埼玉県教育局は2023年8月9日、県立川越南高等学校において、部活動体験の参加申込フォームで申込者の個人情報がほかの申込者から閲覧できる状態になる事故が発生したと公表した。現在のところ、第三者による不正使用などの事実は確認されていないという。
個人情報の誤掲載は、埼玉県立川越南高校で発生。6月15日より同校が作成した申込用のGoogleフォームにて、中学生向けの部活動体験の参加申込受付を開始したところ、8月8日に申込みをした中学生の保護者から学校に指摘があり、管理職に報告されて事態が発覚したという。
申込フォームは、川越南高校の職員が作成。申込者の個人情報が閲覧できる状態になっていた原因は、申込フォームを作成した際にGoogleフォームの「結果の概要を表示する」機能を誤って有効に設定したためだという。
閲覧できる状態になっていた個人情報は、申込者67名分の生徒氏名、在籍中学校、生年月日、電話番号。同校では、事態の発覚を受け、即日、参加申込フォームから個人情報を閲覧できないように設定。翌日の8月9日には、申込みをした生徒および保護者に対し、事故について報告するとともに謝罪を行った。
埼玉県では、今後、校長会議などを通じてあらためて全県立学校において個人情報の適正な管理を徹底するよう指示するとしている。