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京都産大「スマートキャンパス構想」SB×LINEと協定締結

 京都産業大学は2023年5月26日、大学DXの推進を目的にソフトバンクとLINEの2社と「先端技術を活用した新しい学生生活の実現・研究に関する包括連携協定」を締結した。今後、キャンパス内に5Gを整備し、VR演習室を導入するなどスマートキャンパス化を推進する。

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包括連携協定締結式のようす
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  • 京都産業大学

 京都産業大学は2023年5月26日、大学DXの推進を目的にソフトバンクとLINEの2社と「先端技術を活用した新しい学生生活の実現・研究に関する包括連携協定」を締結した。今後、キャンパス内に5Gを整備し、VR演習室を導入するなどスマートキャンパス化を推進する。

 京都産業大学は、京都市北区にキャンパスを構える私立大学。現在は文系・理系10学部10研究科を設けている。2015年に創立50周年を迎えたことを機に、2030年度までの15年にわたる中長期事業計画「神山STYLE2030」を策定。すべての学部・研究科および学生が神山キャンパスに集結する「一拠点総合大学」という特色を生かし、学長のリーダーシップのもと、全学を挙げて大学改革に取り組んでいる。

 今回の協定では、3つの柱を趣旨にソフトバンクおよびLINEと連携する。1つ目は、5Gなどの先端技術を活用したイノベーションの創出支援に関すること。2つ目は、5Gなどの先端技術を活用した教育・研究に必要な学内環境整備に関すること。3つ目は、5G、コミュニケーションツール、キャッシュレスシステムなどを活用して大学のDX、大学運営の高度化に貢献すること。

 今後、キャンパス内にソフトバンクのパブリック5Gやプライベート5G(共有型)環境を整備し、AR(拡張現実)サービスやVR(仮想現実)演習室、インタラクティブ掲示板、食堂やバスなどの混雑状況配信ソリューション、顔認証システムなどを導入予定。

 また、LINEを活用した「LINEスマートキャンパス」を共創し、窓口申請のデジタル化や証明書発行などのキャッシュレス決済を導入するほか、LINEアプリ上で利用できるプラットフォーム「LINEミニアプリ」などを活用し、学生が入学する前から卒業後まで、それぞれのタイミングに適切なコミュニケーションを図るという。

 そして、すべてが集まる一拠点総合大学に先端のデジタル技術を集結させ、デジタル知見を支える人材育成を推進。研究力を生かした社会との連携により、大学のスローガンである「むすんで、うみだす。」を具現化する共創拠点となることを目指すとしている。

《川端珠紀》

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