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東京都町田市、学校跡地の活用アイデア募集

 東京都町田市は、2027年度に閉校予定の市立小学校の閉校後の活用アイデアを2023年7月14日まで受け付けている。市民サービスの向上や安定的な財源確保の観点から、民間活力を導入する活用方法がないか、検討・整理する。

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 東京都町田市は、2027年度に閉校予定の市立小学校の閉校後の活用アイデアを2023年7月14日まで受け付けている。市民サービスの向上や安定的な財源確保の観点から、民間活力を導入する活用方法がないか、検討・整理する。

 町田市では、「町田市新たな学校づくり推進計画」に基づく市立小・中学校の統合によって、2027年度に閉校となる本町田小学校、町田第三小学校、南成瀬小学校について、2022年度から活用に向けた検討を行っている。各学校の跡地は、町田小学校(本町田2032)が1万7,509平方メートル、町田第三小学校(本町田1212)が1万3,982平方メートル、南成瀬小学校(南成瀬3-6)が1万6,228平方メートル。

 市民の貴重な財産である学校跡地を効果的に利活用するためには、必要な公共機能を引き続き学校跡地で担いながらも、市民サービスの向上や安定的な財源確保の観点から、民間活力を導入する活用方法がないか、検討・整理する必要がある。そこで、学校跡地の民間活力導入の可能性や市場性などを把握するため、民間事業者などによる活用のアイデアを募集。なお、募集した提案は、2028年度以降の学校跡地活用に向けた検討の参考とする。

 アイデア募集の対象者は、事業の実施主体となる意向を有する法人または法人のグループ。希望する提案は、対象学校跡地の全部または一部を借り上げまたは購入し、提案者が設置・提供することが考えられる民間サービスなど。具体的には、地域の利便性向上や活性化などにつながる民間サービス(例:高齢者福祉施設、スーパーマーケット、分譲住宅など)。非常時に避難施設などの防災機能を担うことができる民間サービス(例:福祉避難所機能を担う高齢者福祉施設、医薬品提供機能を担うドラッグストアなど)。そのほか、提案の実現にあたって市へ求めること(例:用途地域の緩和など)。

 提案は、「学校跡地の活用アイデア募集実施要領」の「提案シート」に入力のうえ、町田市役所市庁舎窓口または電子メールにて提出する。また、アイデアの提案にあたって質問などがある場合は、「質問シート」に入力のうえ、実施要領に記載の電子メールアドレスまで送る。回答は、担当者のメールアドレスに送付する。実施要領や提案シート、質問シートはWebサイトからダウンロードできる。提案受付は7月14日まで。

 アイデア募集の実施結果について、概要の公表を予定しているが、参加事業者の名称は公表しない。また、参加事業者のノウハウに配慮し、公表にあたっては、事前に参加事業者へ内容の確認を行う。

 東京都町田市は、⼈⼝約43万⼈。東京都の南部に位置し、都⼼から電⾞で30分程度の場所にある。町⽥駅周辺は⼤型商業施設が⽴ち並び、古くから栄えてきた商店街も健在。駅から少し離れると、⾥⼭の⾵景、緑いっぱいの公園、地場野菜を作る農地など、⾃然も多くあり、街の便利さと⾃然のどちらも味わえるという。

《田中志実》

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