文部科学省は2022年11月30日、大学、高等専門学校、専門学校(以下、大学等)の設置者に対し「新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金(医療分)大学拠点接種(オミクロン株対応)に係る地域貢献の基準」の策定について通知した。交付金が受けられる「地域貢献の基準」は、前回の3回目接種から変更はない。
新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金(医療分)は、大学等において広く職域接種を促進することを目的に、外部の医療機関から派遣を受けて職域接種を行う場合に、文部科学省が定める「地域貢献の基準」を満たすことで会場設置にかかる経費等の実費について補助を受けることができるもの。前回の新型コロナウイルスワクチン3回目接種に続き、今回、オミクロン株対応ワクチンの大学拠点接種についても支援するべく地域貢献の基準について公表した。
地域貢献認定の要件は、前回基準から変更はない。地方自治体と連携して外部の医療機関が出張して大学拠点接種を行い、近隣教育機関等への接種の要件を満たした場合に、職域接種促進のための支援が可能な地域貢献があったものと認定し、接種1回あたり1,500円を上限に会場の設置にかかる経費等の実費を補助する。
近隣教育機関等への接種の要件は、自大学等の学生・生徒、教職員以外に、近隣教育機関の教職員や学生・生徒、教職員や学生・生徒の家族、地方自治体からの依頼により接種を行った近隣住民といった接種対象者の合計が総接種人数の5%以上(総接種人数が500人に満たない場合は500人を母数とする)または500人以上となる場合に、地域貢献として認定する。
「地域貢献の認定」を希望する大学等は、文部科学省に対して「地域貢献認定申請書」の提出を行い、認定を受けた後に所在する都道府県に対して交付金の申請を行う必要がある。文部科学省への申請期限は2023年3月31日。通知に別添の申請書に記入のうえメールにて申請する。通知には問合せの多い質問をまとめたQ&Aもあわせて掲載している。