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AI教材「atama+」全国47都道府県で利用可能に

 atama plusは2022年10月7日、提供するAI教材「atama+」が全国の学習塾に導入され、全国47都道府県で利用可能になったと発表。10月9日の「塾の日」を記念し、atama+の導入塾に教育へのICT活用についてヒアリングを実施した。

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atama+を活用した学習風景
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 atama plusは2022年10月7日、提供するAI教材「atama+」が全国の学習塾に導入され、全国47都道府県で利用可能になったと発表。10月9日の「塾の日」を記念し、atama+の導入塾に教育へのICT活用についてヒアリングを実施した。

 AI教材「atama+」は、AIが生徒の理解度や学習履歴を分析し、生徒ひとりひとりにあわせた学習カリキュラムを作成するプロダクト。atama plusは、テクノロジーを活用して全国の子供たちに個別最適化された教育を届けることを目指し、2017年より学習塾を通じて生徒にatama+を提供している。

 今回、atama+の導入が全47都道府県へと広がったことを受けて、全国学習塾協会が定めた「塾の日(10月9日)」にあわせてatama+導入塾へのヒアリングを実施。atama+を活用した学習方法や教育へのICT活用について、鹿児島県大島郡の「学習塾 まなび島(代表:田畑香織氏)」と、静岡県浜松市「次世代個別指導 おがわ塾(代表:小川雅弘氏)」のコメントを発表した。

 まなび島がある鹿児島県与論島では、教育現場の人材不足が深刻な課題となっており、まなび島でも代表の田畑塾長とコーチの2人で運営、兼業も行っているため運営準備に使える時間は限られているのが実情だという。田畑塾長は、「atama+が子供たちひとりひとりにあわせた学習カリキュラムを人では実現できない高い精度で提供してくれることで、ティーチングに時間を使う必要がなくなり、少人数でも効率的な運営、すべての子供たちに個別最適化された学習を提供できるようになりました。空いた時間でコーチングを行い、学習目標を一緒に決めれば、時間と場所を選ばず自律的に学習を進めることができます。人材不足の課題を抱える地域こそ、atama+をはじめとするICTツールを取り入れたらいいと思います」と語っている。

 また、おがわ塾の小川塾長は、「atama+はAIが子供たちの苦手を特定してどの単元から学習を始めたらいいかを提案してくれるので、私1人で運営するおがわ塾でも20人以上の生徒に個別最適化された学習を提供できるようになりました。教育にいくらICTツールが活用されても、学習するのは子供本人。子供たちが自律的に学習できるよう、学習の振り返りや習慣付け等をコーチングすることも行っています」とコメントを寄せた。

 学習塾におけるatama+の活用は、より質の高い個別最適化学習の提供を可能にしているだけでなく、人材不足や運営等に課題を抱える学習塾での課題解決にも寄与していることがわかる。atama plusは、今後も教育を通じて社会を新しくするというミッションの実現に向けて、居住地域や個々の生活スタイル等に関わらず、より多くの生徒にatama+を通じて個別最適化された教育を届けていくとしている。

《畑山望》

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